相手にすんなり受け入れられるプレゼンのコツ、という話
「へっぽこマーケターの日々」第39回(前回は3/12更新)。
事例共有の真の目的が何かを考えたとき、ノウハウを共有することでコストを低減することだと思う(範囲の経済性)。
今回はノウハウ共有に必要な、「ノウハウ=結論」の基となる「根拠」と「事実」の考え方・作り方について実践していることを書いてみる。
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マーケ施策を推進するために、成功イメージの醸成と、知見の共有として、計画・実行まできちんとやりきった人のふりかえりを社内で共有している。
共有することによって、その事例のよかったことを他の作家チームにも活かせる仮説やTipsとして言語化・横展開することが可能になる。
これは要するに、「やったこと」と「結果」についてわかりやすく伝えて、みんなにもやってもらえるよう説得する行為だ。さらに言い換えると、「これみんなもやるといいよ!」を結論としたプレゼンである。
説得するためのロジカル・シンキング
今回、みんなを説得するために実践したのが、「解説型」のロジカル・プレゼンテーションだ。「解説型」のプレゼンは、
客観的な事実で共通認識をつくり、自分の思考の流れを示して、相手に自分の結論の妥当性を強調したいとき
(『ロジカル・シンキング Best solution』より)
に有効なプレゼン方法だ。まさに今回の目的「みんなを説得したい」にあてはまる。
はじめの
客観的な事実で共通認識をつくり
では、前提(背景事情と課題)と施策の概要、結果を共有する。
次の
自分の思考の流れを示して相手に自分の結論の妥当性を強調
では、課題解決のための戦略と具体的なアクションを説明する。そして、結果を踏まえて主観を話していく。
このとき必要なのが、「どんな事実を基に」「どんな判断基準で」考えたかの提示だ。これは、「So what?」と「Why so?」の両輪で考えることなのだ。そうして「論理の飛躍」をなくすことができ、違和感を感じられにくくできる。
まず「So what?」で「つまりこういうこと」を抽出したら、「なぜそう言えるのか?(根拠)」を「Why so?」で検証する。
(『ロジカル・シンキング Best solution』より)
これはつまり、プレゼンでいうと「この事実から●●ということが言えます」という「So what?」をしたら、本当にそんなことが言えるのか「Why so?」を尋ねたときに、「この事実」だけを使ってきちんと説明するということだ。
プレゼンの材料である「この事実」だけで根拠を形成することが重要
まとめ
かくして、「So what?」と「Why so?」を駆使して話が飛ばない結論パートをつくる。そうすることで、相手も理解しようと努力してくれる、わかりやすいプレゼンができあがるのだ。
途中で引用した『ロジカル・シンキング Best solution』(照屋 華子, 岡田 恵子 著)は、2ヶ月前にはじめて読んだ名著だ。この本のおかげで、レポーティングの苦手意識がかなり軽減された実感がある。
とは言えまだ場数が足りないので、今後も打席を増やしていきたい。
わたしをサポートしたつもりになって、自分を甘やかしてください。