組織の“実行力”は、“戦略の実行力”のこと、という話
「へっぽこマーケターの日々」第36回(前回は3/6更新)。
今回は、戦略がどれだけいろいろな人に関係あることなのかがわかるといいな、と思いながら書いてみる。ちなみに戦略とはつまり、計画・実行・ふりかえりだ。
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まだまだ自分が寄与できていないな、と思うことが本当にたくさんある。
特にそれは、過去の結果や仮説を基に施策を計画し、実行、結果をふりかえることが必要な場面だ。
マーケティングは売るための戦略を考えることが仕事だ。しかし、戦略を実行することもまた、とても重要なのだ。現場での施策の立案と実行は、現場担当者にお願いすることになる。つまり、彼らの実行を担保することもマーケの手数のうちなのだ。
USJをV字回復させた森岡さんも何かのインタビューで言っていた。「多くの人に正しいことをやってもらう」の「多く」というのはとても重要だ。
自分1人でやれることなんてたかが知れている。より多くの人のパフォーマンスを上げることが、組織であることの意味がある。
戦略は計画・実行・ふりかえり。
とは言え、戦略なんて自分には関係ないと思う人もいるかもしれない。しかし、戦略はすごく雑に言うと、計画・実行・ふりかえりということだと思う。なぜなら、企業の経営戦略を分解した上で、現場で何をすればいいか、という指針を基に施策は練られるのだから。ちなみに分析は計画にもふりかえりにも含まれる。
計画・実行・ふりかえりをセットで行わないと、再現性は生まれない。再現性は組織としてのひとつの強さだ。範囲の経済性に反して、貯まったノウハウを他のメンバーに展開せず、エースだけで回そうとしても、成長には限界がある。
実行を促進/阻害する要因
しかし、肝心の実行が思いの外、難しいのである。なぜか人はいろいろなところでつまづいてしまう。そしてハードルが多ければ、ついには実行されずに終わる。
実行のボトルネックであり、支えとなるのは人だ。つまり、人が動くにはどうしたらいいのかを考える必要がある。
その打ち手のひとつとして自分が注目しているのが、『エンジニア組織論の招待』にある「促進する要因」「阻害する要因」だ。
これは読んで字の如く、実行を促進/阻害する要因を相手から聴き出すというもの。言語化をしていくうちに、相談する側の思考が整理することがメリットだ。
これに近いことは、わたしも日ごろから実践している。各現場担当者と話し、彼らの思考の断片を言語化したり、思考の整理もその一環で行っている。なぜやるのか、だれのためにやるのか、どうなりたいのか、を整理していくのだ。
もちろん、これだけで人が動くとは思わないが、今後も自発的に動きたくなる環境を作ることに引き続き注力したいと思う。
わたしをサポートしたつもりになって、自分を甘やかしてください。