#1303 成長のための「問い」をプレゼントする
学級経営において、クラスがうまくいかないとき、教師は明確な「正解」「解決策」をもっている。
だから、手っ取り早く、それを伝えようとする。
それは「最も簡単な方法」であり、まさにトップダウンである。
しかし、そんなことを続けていたら、子どもは自分たちで考えようとせず、思考停止状態になっていく。
そして、トラブルが起きたとき、教師からの「正解」「解決策」を待つようになる。
そんなクラスは「自治的な問題解決集団」とは程遠い存在である。
教師からの「正解」「解決策」はプレゼントでも何でもなく、ただの「おせっかい」なのである。
ではどうするか?
簡単である。
「問い」をプレゼントするのである。
「どうしたらいいと思う?」
「もっとよくするには、どうすればいいかな?」
「改善するために、できることは何かな?」
などのような「問い」を投げかけるのである。
これにより、子どもたちは思考し、考えるようになる。
そして、解決策を考え、実行し、振り返り、成長していくのだ。
さらに人間は、他人から行動を命令されるより、自分の言葉で表現した方が、その行動を守りやすくなるのだ。
だからこそ、教師は「問い」を投げかけ、思考を促し、行動を導いていくのである。
まさにこれは、「問い」という名のプレゼントなのである。
これからも、成長のための「問い」をプレゼントしていきたい。
では。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?