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#1505 授業の目標と型

これからの時代の授業は、以下の2パターンが考えられる。

まずは、授業の目標が1つの場合である。

全員で同じテーマ、同じ目標に向かう授業である。

いわゆる「一斉授業」「一斉指導」と呼ばれ、教師がコントロールする時間が多くなる。

これは「単線型」の授業と呼ばれる。

しかし、一斉指導と言っても、教師が一方的に知識・技能を伝達するのではない。

子どもたちが教科等の「見方・考え方」を働かせながら、教科等の本質に迫れるような深い授業を行うのである。

集団で意見を練り上げながら、納得解・最適解を導いていくのである。

これは「協働的な学び」で実現することができる。

そのときの教師の役割は、子どもたちの意見をつなぎ、新たな考えを創造していく「ファシリテーター」となる。

次に、授業の目標が子どもの数だけ複数ある場合である。

子ども個々がそれぞれのテーマ、それぞれの目標に向かう授業である。

これは「個に応じた指導」「個別学習」と呼ばれ、教師がコントロールする時間が少なくなる。

子どもが自己調整を働かせながら、自分に合った学び方、学びたい内容を学習していく。

その際に、「ゆるやかな協働」という形で、自然に子ども同士の対話・交流が発生する。

これは「個別最適な学び」で実現することができる。

そのときの教師の役割は、一人ひとりの学びを見取り、支援・助言していく「伴走者」となる。

以上、これからの時代における2パターンの授業を整理した。

それぞれの授業に応じて、教師がその役割を変えていく。

ファシリテーターになったり、伴走者になったりしていくのだ。

ぜひともそれを意識して、授業に臨んでいきたい。

では。


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