#1611 情報のチャンク化
若手のころは、教育書をむさぼるように読んでいた。
いわゆる「多読」である。
そうでないと、あまりにも情報(知識)が不足していたからだ。
なので、片っぱしから教育書を集め、読み、葬り去っていた。
読んでも読んでも解決策が定まらず、「次の本」「また次の本」と教育書にすがりついていた。
今思い返すと、複数の教育書同士に共通する情報(知識)を抜き出すことができていなかったように思う。
あの頃、読んでいた本の「情報としての記憶」が全くないのである。
あんなに読んでいたのに・・・。
やはり、情報(知識)同士がつながっていなかったのだ。
しかし、そのような若手の時期を過ぎると、読む本の数が減っていく。
頭の中のある情報(知識)同士がつながり始めるのである。
過去の記事でも書いたとおり、頭の中にある情報(知識)同士はネットワークのように精緻化されていく。
そして、「情報の固まり」がどんどん大きくなっていくのだ。
これを「情報のチャンク化」と呼びたい。
このようになれば、「多読」をする必要はなくなる。
自分に必要な本だけを買い、それを「楽しむ」ように読むことができるのである。
あとは、「雪玉転がし」のように、徐々に情報がチャンク化されていく。
そうやって、情報同士のつながりがどんどん拡がり、「知識」の幅が増えていくのだ。
これからも、そんな読書の形を実践していきたい。
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