#1649 発問をやめる道徳授業【道徳科】
道徳科の授業は、教師による「発問」で授業が進む。
そのため、「画一的一斉授業」に陥りやすい。
私も以前に下記のような記事を書いた。
道徳では「発問」「問い」が命であり、その問いの質により、「考え議論する道徳」にすることができる。
そして、多面的・多角的な視点で他者との話し合い・交流をしていくことができる。
しかし、いつまでも教師が「問い」を考案し、それを「発問」という形で投げかけているだけでは、子どもが「問える存在」とはならない。
道徳では「問い」が命であるのなら、その「問い」自体を子どもが考案できる必要がある。
そうなれば、子ども発の「自然な問い」による授業にすることができる。
しかし子どもは、道徳ではどのような問いが「よい問い」なのか把握していない。
そこで、議論を生むような質の高い「問いの型」を提示する必要がある。
これは「演繹的でトップダウン型」のアプローチである。
私は現在、以下のような「問いの型」を提示するのはどうかと考えている。
参考にしたのは、『「ザワつく」道徳授業のすすめ』という書籍である。
以上のような「問いの型」を提示し、自分たちが読んだ資料はどのタイプになるかを考えてもらう。
そして、ペアや班で話し合いをしてもらう。
最後には、全体でも話し合いの機会をもつ。
このように、「型」をもとに「問い」を考案してもらうことで、徐々に質の高い「問い」を生成できるように育てていく。
これが、「考え議論する道徳」にもつながっていく。
最終的には、「型」がなくても、自分たちだけの力で、質の高い「問い」を生成し、議論することができるようにしていく。
このような道徳授業の形を模索していきたい。
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