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#1842 感情ではなく利益に注目する

日本の学校教育は、「感情」「気持ち」を重視しがちである。

ケンカやトラブルが起きると、
「相手の気持ちを考えよう」
「もっと優しい言葉で言おう」
などと指導する。

しかし、そのような「感情」「気持ち」というのは曖昧なものである。

大人だってその実体を正確に捉えることはできない。

そして、それを適切にコントロールすることはもっとできない。

それなのに、日本の教師は平気で
「相手の気持ち・・・」
「もっと優しく・・・」
と口にする。

そんな指導をしても無意味なのである。

子どもはまた、同じ問題・トラブルを起こすだろう。

では、どうすればいいのか?

大切なことは「感情」ではなく、「利益」に注目することである。

「この関係性のままでいいのか?」
「これをすると、あなたにとって不利なことは?」
「自分たちにとって一番よいことは?」
と利益に注目した言葉かけをするのである。

そうすれば、「平和」が最も重要で、今の自分たちに必要であることが見えてくる。

この「平和」という最上位概念で合意させ、そのためにできることを考えさせるのである。

そうすれば、曖昧な「感情」を持ち込まずに、問題解決ができるのである。

生徒指導、トラブル対応では、「感情」に振り回されず、「利益」に注目して指導するようにしていきたい。

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