#1494 「指導の個別化」からの「学習の個性化」へ
学校教育の目的は、子どもたち一人ひとりを「自立した学習者」に育てることである。
そのためには「個別最適な学び」を実現することが急務である。
「個別最適な学び」の要素は、「指導の個別化」と「学習の個性化」に分けられる。
前者の主語は「教師」であり、後者の主語は「子ども」である。
まずは教師による「指導の個別化」が必要だ。
目の前の子どもたち一人ひとりの個性に合う指導を、柔軟に提供していく。
これにより、子どもたちは「学ぶための土台」を形成することができる。
いきなり「学習の個性化」をすることはできないのだ。
まずは「指導の個別化」からスタートするのである。
そうやって「学ぶための土台」ができてきたら、徐々に学習の主導権を子どもたちに手渡していく。
子ども主語の「学習の個性化」を実現していくのである。
子どもが自己の学び方を自己調整し、自分にとって「最適な」学びを見出していく。
はじめは「学び方についての学習の個性化」だ。
これにより、自分にとっての「学び方の得意」を見つけてもらう。
次に「学ぶ内容についての学習の個性化」だ。
これにより、自分にとっての「学ぶ領域の得意」を見つけてもらう。
これが続くことで、「自立した学習者」に育っていく。
そのためにも、まずは教師による「指導の個別化」が先決である。
その後に、イニシアティブを子どもに渡し、「学習の個性化」を実現してもらう。
この流れを大切にして、「個別最適な学び」を実現していきたい。
では。
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