見出し画像

#584 対象と目的の明確化

授業で作文を書かせるときがある。

ポスターをつくらせるときがある。

合唱指導もある。

このような活動の際、何の目的もなしにさせると、子どもは意欲的に活動しない。

教師の仕事は「子どもの心に火を灯す」ことである。

そのためには、活動における「対象」と「目的」を明確にする必要がある。

作文の場合、それを読む対象、つまり「相手意識」を明確にしなければならない。

同級生が読むのか、下級生が読むのか、保護者が読むのか。

その「対象」に応じて、「目的」も変わってくる。

同級生に「おすすめの本を知ってもらう」ためなのか。

下級生が「もっと本を読むようになる」ためなのか。

保護者に「読書の大切さを啓蒙する」ためなのか。

ポスターでも、歌唱指導でも同じである。

「ただやる」のではない。

「誰のために」やるのか、「何のために」やるのかを明確にするのである。

「対象」と「目的」がはっきりすれば、子どもを意欲的になる。

なぜなら人は、「人間」が関わることで意欲的になる動物だからである。

なので、対象つまり相手意識に関して「人間」を想定させることで、その人たちのために目的をもって「動きたい」と思うのである。

どんな活動でも「対象」と「目的」を明確にできるようにしたい。

そして、子どもの心に火を灯す教師でありたい。

では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?