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#627 道具としての学級目標

「学級目標をつくること」を自己目的化してはいけない。

管理職から「学級目標をつくること」を強制されると、つくることが目的となってしまう。

しかし本来、学級目標は目的を達成するための手段である。

学級を「民主的な問題解決集団」にするための一集団なのである。

そこで、学級目標を「道具」として活用することが求められる。

はじめは「教師の願い」「子どもたちの思い」をもとに、学級目標をつくる。

そして、その目標に照らし合わせて、子どもたちの活動・姿勢を賞賛したり、叱責したりしていく。

つまり、学級目標を根拠に指導するわけである。

それを繰り返していくと、学級目標が倫理的・普遍的価値観になっていく。

教師の権力ではなく、倫理的・普遍的価値観だからこそ、子どもたちにもその重要性が腑に落ちるようになる。

やがて、学級目標の価値観を子どもたちも活用するようになる。

そして、その内容を修正したり、専有したりするようになる。

ここまでくると、学級目標が子どもたちに内面化されている。

はじめは外側から与えられた学級目標が、いつのまにか内在化しているのである。

これは、「アウタールール」が「インナールール」に変容したことを表している。

このように学級目標は「道具」として活用されるべきである。

ただの「お飾り」ではダメなのだ。

やはり、教師がその都度学級目標に立ち戻り、それを根拠として指導し続けることが重要なのである。

これからも、学級目標を道具として活用していきたい。

そして、子どもたちにも道具として活用させていきたい。

では。

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