#1865 無変化状態での関わり
教師は子どもをほめたり、叱ったりする。
しかしそれは、子どもに何らかの「変化」があったときである。
子どもが成功を収めたり、良い結果を生んだりしたときは「ほめる」という対応をする。
逆に、子どもが不適応行動を起こしたり、ルールを破ったりしたときは「叱る」という対応をする。
このように、「ほめる」ことも「叱る」ことも、「子どもが行動を起こした後」「子どもが変化した後」に行うものなのだ。
しかし、子どもの「行動後」「変化後」ばかりを見取り、ほめたり叱ったりという対応をしているだけでは、「尊敬・信頼される教師」にはなれない。
そんな教師の言葉は、子どもの中に入っていかないのだ。
では、どうすればいいか?
それは、「無変化状態」つまり「何気ない日常」の中でも、子どもを「認める」ということだ。
その子どもに関心を寄せ、その存在自体を承認するのである。
このような無変化状態での関わりを積み重ねることで、その「承認」が子どもに伝わり、教師を尊敬・信頼するようになるのだ。
そうなれば、教師の発する「ほめ言葉」や「叱る言葉」が、子どもの中にスッと入っていくようになる。
教師の在り方は、上記のことを普段から意識できるかどうかにかかっているのである。
ぜひとも、無変化状態での関わりを意識するようにしていきたい。
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