#1604 只今、絶賛迷走中?!
私はこれまで膨大な量の教育書を読んできた。
そのせいか、どの教育実践も「すばらしい」と思えてしまい、全て自分の実践に取り入れたくなってしまう。
しかし、全ての教育実践を取り入れることはできない。
なので、自分の教育観に合う教育実践を絞り込んでいるところだ。
今現在、以下の3つの実践・考え方に絞った。
①オーセンティックな学習
②個別最適な学びとしての自己学習
③『学び合い』
しかし、どれを信じて志向していけばよいのか迷走中である。
詳しくは前回の記事に書いた通りだ。
ということで、以下この3つの実践・考え方のメリットとデメリットを整理していきたい。
①オーセンティックな学習
【メリット】
・実社会に近いオーセンティックな文脈が付与されているので、学ぶ意味を理解しやすく、学習意欲が向上する。
・継続すれば、「知識の転移」を実現させる可能性がある。
【デメリット】
・教材研究の時間がかなり必要となるため、持続可能性が低い。
・教師の高い指導力に依存する必要があり、子どもの自己学習力が育たない。
②個別最適な学びとしての自己学習
(自由進度学習、自己調整学習、けテぶれ等)
【メリット】
・自己学習力、自己調整力などの非認知能力を高めることができる。
・教師の指導性に依存しない。
【デメリット】
・無味乾燥な知識を習得するにとどまり、「知識の転移」を実現できない。
・「学びの楽しさ」を実感することができず、ただ学び進めることが目的化してしまう。
③『学び合い』
【メリット】
・「学び合う力」を高め、「一生涯の仲間」を築き上げることができる。
・テスト学力が向上する。
【デメリット】
・周りの教員から煙たがられる。
・自分の「観」を丸ごと変える「覚悟」が必要となる。
・「知識の転移」を諦めることになる。
・中途半端に実践すると失敗する。
以上、3つの実践・考え方のメリットとデメリットを整理した。
やはりどれにも一長一短がある。
「これが至高・最上・絶対」というものは存在しない。
そのときどきのバランスを考え、実践の配分割合を模索することが重要となるだろう。
教育は「スッキリ」してはいけない営みだ。
それは「子ども」という、教師がコントロールできない「人間」を相手にしているからである。
常に迷走を続け、そのときの最適解・納得解を導くことが求められるだろう。
私はこれからも迷走を続ける所存である。
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