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ダイヤ改正をポジティブに考える。

減便、終電繰り上げ

先日JR各社等が発表した2022年3月のダイヤ改正に「またか~。」と思った方も少なくないと思います。ただ、長期的に見たらそんなに悪いことばかりでもない、と見ています。

1.多けりゃいい訳ではない。

電車は移動手段としては合理的なので、いつでもすぐ乗れる仕組みではあってほしいのです。でも、ただ本数を増やせばいいというものでもないんです。またラッシュ時は、これ以上車両を出せない限界まで来ていて、逆に多少間引きをしないと回せないんじゃないかな、と思います。実際、平日早朝の中央総武線(黄色)等は、乗降客が多すぎて、そこに時間がかかり、電車が渋滞してしまう事が現実に起きています。その影響を最小限に留めるために、あえて後続列車の運行を切る事もあります。これは、車が増えすぎると道路が詰まるのと同じ事です。あえて減便して、電車をできるだけスムーズに流す事で移動の利便性を高める考えも、一理あるんだろうと思います。

2.路線の分散が進むかも。

私は大宮に住んでいますので、大宮ー東京都区内で考えてみましょう。

大宮ー都区内は、京浜東北線、埼京線、上野東京ライン、湘南新宿ラインの4系統あります。4路線ともそれほど本数は多い訳ではないのですが、方面別に上手く分散して利用している人が大半です。また、上野止まりの時代と異なり、山手線や京浜東北線に乗り換える必要性も少なくなっています。その結果、路線毎には減便になるかもしれないけれど、その分4路線に均等に割り振って分散してもらえれば移動は楽になるかもしれませんよ。

※話が脱線しますが、大宮の隣、さいたま新都心は京浜東北線と上野東京ラインは停まりますが、湘南新宿ラインは停まりません。その代わり、すぐ近くに埼京線北与野駅があり、新都心エリアから新宿方面は埼京線を利用してもらうという、戦略としては上手いと思います。その埼京線も少し減便になり、快速も武蔵浦和以北が各駅停車になったりしていますが(かつては川越線内が各駅停車だった。)、与野、新都心エリアから見ると快速が使えるようになって利便性が上がっているんですよ。

3.サンライズ瀬戸の需要が増えるかも。

本四備讃線の快速マリンライナーの最終が繰り上がる事になっていますが、これは仕方ないと思います。

運転取りやめになるのが、マリンライナー77号(岡山0:12→高松1:21)、マリンライナー72号(高松23:29→岡山0:38)です。この結果、のぞみ113号(東京20:33→岡山23:51/岡山行き最終のぞみ)からの接続ができなくなります。ただ、仮に東京から高松まで帰る場合、わざわざ到着が真夜中の1時過ぎになる便で帰るだろうか、という疑問はあります。なるべく日付が変わる前に帰りたいと思うのではないでしょうか。また、もし私がその時間に高松へ行くなら飛行機使いますよ。羽田空港20時台は、ANA539便(羽田20:05→高松21:25)、JAL487便(羽田20:15→高松21:40)の2便あります。そっちの方が楽ですから。高松行きの飛行機もこの2便が最終です。

時間をもう少し進めて、新幹線も飛行機も行ってしまったら、、、。

大丈夫!

サンライズ瀬戸があります。

これは、東京21:50に出発して、高松には翌7:27に到着します。寝てる間に着きますから、中途半端に遅い新幹線とマリンライナー乗り継ぎで帰るより楽かもしれません。次のダイヤ改正で、四国へ乗り継げる新幹線が早まった、じゃあ21頃までゆっくり東京で過ごしてサンライズで帰ろうという流れができる可能性もあると思います。例えば、ディズニーランドで夜のパレードと花火を楽しんでから高松へ帰ろうという場合、サンライズ瀬戸はおススメですね。意外と、サンライズ瀬戸の利用客が増えて、定期夜行列車が存続し続ける事もあり得るかなと。

本当は、さらに突っ込んでダイヤ改正でナイトタイムエコノミーはどう変わるか、というところまで書きたかったのですが、話が長くなりすぎるのと、考察しないといけない点が増えすぎてしまうので、ここまでとします。




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