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ジムに行く際にあなたがまず一番気をつけなければならないことについて書くよ
身体が軽い。
いや、本来なら身体が軽いことは良いことなのだろう。しかし、今日に限っては、身体は軽くてはいけない。
筋トレを行うはずだったのである。金子賢ばりに鍛えて、ラオウのような肉体を手に入れるはずだったのである。(いやお前、金子賢のトレーニングなめてるのか?みたいな、まじコメントはどうか避けていただきたい。)
「我が生涯に一片の悔いなし」とまではいかずとも、「今日一日に悔いを残さない」ために、ジムへ向かったはずなのである。
「帝王に逃走はないのだー」と言い聞かせ、ストイックな毎日から逃走したい気持ちを奮い立たせながら、「退かぬ、媚びぬ、省みぬ」の精神でジムまで足を運んだのである。
ちなみに、これはラオウの名言ではなく、サウザーの名言です。悪しからず。
なのに、なのに・・・省みなかったことが良くなかった。
トレーニングシューズを忘れた。
ここはLAではない。ベニスビーチにあるシュワルツネッガーのような猛者の集うあのジムならば、屋外なので外履きでも筋トレが可能だ。
だが、ここは日本。トレーニングスペースは、屋内に作られ、シュワルツネッガーほどの猛者もいない。
しかし、こう考えてみるとすごいことではないか?ラオウとシュワルツネッガーは同等。並べて遜色ない。漫画にリアルが近づいた瞬間である。
話を元に戻したい。
そう、私はトレーニングシューズを忘れたのだ。まんまと。
せっせと支度をし、勇猛果敢にジムに向かい、「一片の悔い」しか残らない結果を叩き出したわけである。
ただ、一抹の光はみえる。
ここは日本だ。「お・も・て・な・し」の日本だ。ましてや今年は東京オリンピックイヤー。
ジムにはレンタルシューズがちゃんと置いてある。
なんだ、簡単なことじゃないか!金で解決しよう!!レンタルシューズは310円。安いものだ。
小学生風にいうならうまい棒31本分。そう考えるとなかなかあるな。かつて遠足で、持ってきていいお菓子の総額が500円までだったころ。うまい棒を50本買って持ってこようとした猛者がいた。(ここにも猛者がいた!)
少しは「蒲焼さん太郎」とか、「たらたらしてんじゃねーよ」とかを混ぜるべきだと思ったが、なにも言わずにおいた。
結局50本も買えなかった。消費税という概念がすっかりすっとんでいたのである。当時の消費税は3%。そんな時代もあったもんだ。
話を元に戻したい。
310円払えれば、私はレンタルシューズを手に入れることができる。これで勝ち組だ。高須クリニックの高須院長だ。(勝ち組の代名詞)
ただ、ここでふとあることに気づく。レンタルシューズが並んだ棚を見渡してみると、私の足に合うサイズの靴がない。
31cm。規格外なのだ。ここだけラオウなのだ。ちなみに中学時代から足のサイズ30cmを誇っていた僕は、「ラオウ」とは呼ばれず、「定規」と呼ばれていた。
小学校で買わされる、木でできた謎の30cm定規。あれがあだとなった。
それにしても、どこを探しても見つからない。最大で28.5cm。万事休す。
確かに、靴を買いに行ったらいつも真っ先に店員を捕まえて、「この店で一番大きなサイズって何cmですか?」と聞く僕だけど。
A◯Cストアで「31cmってありますか?」って聞いたら鼻で笑われた僕だけど。
5分後、僕はトレーニングスペースではなく、大浴場にいた。何もかもあきらめて、お風呂でのんびりすることにした。しかし、浮かんでくるのは後悔の念ばかり。
そして、お風呂につかり、身体が軽くなった僕は、本来筋トレする時間であったこの時間を、こんな駄文の執筆にあてているのだ。ストレスから、チーズケーキなども食してしまった。
身体を重くしにいくはずが、荷物が軽いことには気づかず、風呂につかり身体を軽くし、重たいチーズケーキを食し、結果的に明日の我が身を重くしてしまった。
もうさっきから何を書いているんだ?軽いとか重いとか。
というわけで、僕は今日も失敗しながら元気に楽しくやってます。どうか、こんな僕に「靴をジムに絶対忘れない方法」を教えてください。
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