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ゆるゆる旅行記「オーストラリアで初めてairbnbしたら、壇蜜を連想させる彼に出会い、スーパードライエクストラコールドにドキドキさせられた話」

世界一周中、オーストラリアのゴールドコーストでairbnbをした。


「格好いい単語だけを並べてみた!」

みたいな文になってしまったけれど、実際にした。


オーストラリア・ゴールドコースト・airbnb


キラキラしすぎている。眩しい。

普段、全くキラキラしていないので、こんなにキラキラした単語が並ぶと、眩しすぎて目をやられてしまう。誰かサングラスをください。あの、モデルがよく頭にかけてるでっかいやつ。


airbnbはゆるーくいうと、人の家にお泊まりするシステムだ。

もう少し詳しく説明すると、空き部屋や空き家を貸したい人がサイト上に登録し、旅行者や部屋を利用したい人に貸し出しちゃうぜという仕組みだぜ。

日本語でいうと民泊。

なんで、日本語でいうと一気に庶民感が出るのだろう。そこには、モエシャンドンと鬼殺しくらいの差がある。


とにもかくにもairbnbは、ホテルと比べて、いい立地の部屋が借りれたり、安く借りれたり。その国のリアルなお家に泊まれたり。あるいはその家の人と触れ合えたり、ラジバンダリーといった、いいことずくめなサービスなのだ。


というわけで、利用してみることにした。

これにはもくろみが2つあった。

1つは、ゴールドコースト周辺はホテル代が高いので、ホテルに泊まるよりairbnbに泊まった方が安くつくというもくろみ。

2つ目は、海辺の家に泊まってゴールドコーストで海辺のイケイケ生活を体験したいというもくろみ。


2つ目のもくろみがモエシャンドンをモエシャンと略す人くらい、イケすかないもくろみであることは自覚していた。

でも、ここまできて海辺のイケイケ生活を体験しないなんて、ダンス教室にいって自己流盆踊りだけして帰るくらいのもったいなさだと思うので、堂々ともくろむことにした。


airbnbのサイトで家を探すと、「タガン」というゴールドコースト郊外の地域に、素敵な海沿いの家を発見。値段も、ホテルに比べると安く、どちらのもくろみも鮮やかに達成できそうだ。

すぐにサイトで予約を入れて、いよいよ当日。海辺の素敵なお家に向かう。


着いてみると、家の真裏が海だった。これはもはや徒歩3分とかじゃなくて、徒歩3秒のレベル。


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しかもベランダからは、海が丸見え。波の音を聞いて、コーヒーを飲みながら、朝ごはんを食べたり、海に沈む夕日を見ながらコーヒーを飲んだりできるわけだ。


家のご主人はダンさんというオーストラリア人の男性サーファーだった。ダンさんはとても素敵なオーナーで、英語がペラペラじゃない僕たち夫婦にも気さくに話しかけてくれて、いろんなことを教えてくれた。

どうやら彼はサーフィンの大会で、何度も入賞しているすごい人らしい。部屋にはたくさんのトロフィーがあった。


おかげで、僕の頭の中には「ダン」という言葉を聞くと、「ダンさんとゴールドコースト」を自然と思い出す思考回路が形成されている。

だから、檀れいがテレビに出てくるたびに、僕の頭はオーストラリアに脳内トリップしています。以上、世界一どうでもいい報告でした。


到着が遅かったので、1日目は買い出しに出かけ、シャワーを浴びてすぐに寝て、翌日に海へ遊びに行くことにした。

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ゴールドコーストに中心部のビーチからは離れたところにあるので、人は少なく、静かで落ち着く海だった。

遠くに高層ビルが建つ景色をのぞみながら、そこだけ静寂に包まれたかのようなビーチ。まるで、砂漠の中のオアシスのようだ。


こうなりゃ、イケイケビーチタイムを満喫するしかない。砂浜にレジャーシートを敷いて、日光浴を開始する。そして、暑くなったら、海に入る・・・

ん?おかしい。


海に入ろうと思ったら、水がどえらい冷たい。水温が低すぎる。

火照った身体を冷やすとか、そういうレベルじゃない。心臓がバクバクと音をたて、全身の筋肉がダビデ像のごとくガチガチに固まるレベルだ。

これじゃ日光浴はできても、海に入ってピチャピチャぷかぷかができない。


そんなこんなで、残念ながら完璧なイケイケビーチタイムは満喫できなかった。やはり、普段やり慣れないイケイケなもくろみが完璧にうまくいくことはないようだ。


でも、いいのだ。

なぜか水温は、サウナの水風呂より冷たいけれど、気温と日差しは十分夏だ。日光浴を満喫することにしよう。

そう、僕と妻のイケイケビーチタイムは約30分で終了した。火照った身体を冷やすために海へ入れない日光浴は、30分が限界だった。


でも、そんな状態でも海から家まで徒歩30秒なら問題ない。これこそがairbnbのメリットなのだ!!

そそくさとシャワーを浴び、あとは海を見ながらコーヒーを飲んで楽しむことにする。

その瞬間、これ以上ない幸福感が僕を包む。


海がアサヒスーパードライのエクストラコールドくらい冷たくても、それ以上に幸せな時間がこの家にはある。

海に入れないからといって、火照った身体を持て余すこともないし、ベランダからみる海が嫌いになるわけでもない。

日々の中にちょっとした失敗や、思う通りにいかない出来事があっても、幸福感がそれに勝る暮らしとそんな場所。


家に帰れば、幸福になれる環境がある。これが日常化すると、そこまでのありがたみを感じることはないのかもしれない。

でもやっぱりそんな環境はいざという時、何かと不安や失敗がつきものの僕たちの生活に、暗闇の中で一筋の光を見つけた時のような安心感をもたらしてくれるんじゃないだろうか。

そんなことをairbnbで借りたイケイケな海辺の家で考えた。

どこかに、何かがあっても大丈夫と思えるゆるーい幸福感に包まれる場所を確保しておく。airbnbを通して気づいたことかもしれない。


ちなみに、地元の人だと思われるオーストラリア人たちは、顔色一つ変えることなく、エクストラコールドな海へザバザバと波をかき分けながら突入していた。

そんな光景を、僕は壇蜜と「ダン」ディー坂野をテレビで見るたびに思い出す。airbnb、おすすめです。ゲッツ!!


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