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車椅子乗り物旅③ 電車編(電車にまつわる色々)

こんにちは。寺山瑞穂です。

車椅子利用者の私が、色々な乗り物に乗って旅行をするときにどうしているか?を書く、「車椅子乗り物旅」シリーズ3回目。

今回は電車の利用について。

これまでの記事

①今回の旅の概要
②飛行機編


JR九州には車両がかっこいい電車が色々ありました。 博多駅にて。私はホームで眺めただけ。…乗りたい…。


・車いすでの電車の乗り方


鉄道を利用するときも、必要であれば職員さんに手伝ってもらえます。

ホームと車両の間の乗り降りが1人じゃきついのですが、スロープを出して乗せてくれます。

降りる駅にも先に連絡しておいてくれるので、駅員さんがスロープをもって待っていてくれます。


忙しい時間にお願いするとこういうことになる


手前の赤矢印の駅員さんが、寺山のお手伝いの方。これから来る寺山を乗せる電車を待っています。

反対側のホームにも黄色矢印のところにスロープを持った駅員さんが立っています。

多分これから到着する列車にこの駅で降りる車いすユーザーが乗っているのね。

お忙しいところ申し訳ない

これは神戸のJR住吉駅。全国どこでも、どの鉄道会社でも大体こんな感じです。


・お手伝いの頼み方


こういうお手伝いをお願いするには、改札の人がいるところで声を掛け頼みます。

基本的には乗りたい電車の20分くらい前までに声を掛けるように案内されています。いきなり行っても大丈夫。

「基本的には」。

寺山の住まいの最寄り駅のように、駅員さんが1人しかいないような駅では、不在の時間帯も多いし、いきなりお願いしても乗れないことが多いのですよ。もちろん無人駅もダメですよね。

そういう場合は、事前に足を運んでお手伝いを予約するか、やはり事前に管内の大きな駅(このへんだったら郡山駅)に電話して予約します。駅員さんの人手が足りないときなど、派遣?してくれたりします。


駅に電話で予約って、JR駅の電話番号は公開されていないじゃーん!と、2.3年前の寺山は思っていました。

今はそうでもないのかな?JR西日本とか他の会社では専用電話番号があるところもあるのかな?よく調べてもいないのですが、この「電話で予約」が大変だったんですよ。

あるときどこかの駅の窓口でそう伝えたら、郡山駅の電話番号教えてもらいました。

それ以来、電話でお願いできるようになり、よかったよかった。


そんな辺鄙な地方駅を使っているので、この「いきなりお願いしてOK」システムがどーも怖くって(笑)

念のために…って前の日などに「明日の〇〇時の電車に乗りたいのですが…」と相談して「明日来てください」とサクッと帰されてあれれ?ってなること度々です。


・車両のどこに乗るか


駅員さんが列車に乗せてくれるので、どこに乗るかはお任せしちゃいます。希望も聞いてくれますが。

到着駅との連絡の兼ね合いとかもあるのかな?大抵「特に希望がなかったらここに乗せる」って場所が決まっているようです。


今回の鹿児島本線の快速の乗る場所は車両の端っこ。一番本州側。


こういうところ。

運転手さんのお仕事が見れたり、線路が見えたり、実は楽しい席です(ラッキー♡)

この電車はものすごくガラスが汚れていて外がよく見えなかったのではありますが。黄砂???

自力でこの端っこまで移動しろって言われたら嫌だけど、押してもらえるなら喜んで。空いているしね。


・すぐ乗ることはできない


出発駅から到着駅に、「〇〇時着の▽▽車両の□号車のどのドアの付近に乗せるから下車の介助を頼みます。」って旨の連絡をして、到着駅でOKが出るまで電車に乗せてもらうことができないんですよ。

だから、予定もなく駅に行って目の前に電車が止まっていてもそれに乗ることができません。1,2本遅らせないといけない。

改札に20分前までに来いって言われるのも、こういう理由なのかしら?

今思ったんだけれど、下りる駅がうちの最寄りみたいな半無人駅で、駅員さんがいない時間に到着するような行程を選んだ場合どうなっちゃうんだろう?行き先を大きい駅に変更する必要があるのかな?


ここで時間がとられるし、駅員さんのみならず私も面倒くさいので、極力電車での乗り換えはしたくないのです。


・下車後の戸惑い


毎度ちょっと戸惑うのは、下車後駅員さんにどこまで手伝ってもらうか?問題です。

基本私は手伝ってもらいたい人なので(そうじゃない人もいます)押してもらえるならいくらでも押してほしいのですが、

在来線などでは、スロープで車両からおろしてくれたら、そこから先はお一人で移動してくださいって感じのところもあります。いや、頼めば押してくれるんだけど、頼まなくてもなんとかなるっちゃなるので、そういう時は「あら、押してもらえないのね…」と薄っすらとしょんぼりしながら、自力で改札に向かいます。

ホームは傾斜がついていて、人も多くて、よたよた車椅子で動くの怖いし、初めての駅だと場所が分かんないし、微妙に大変なんですよ。押してもらえると嬉しいんだけどな~でも忙しそうだし頼むほどでもないかな~って毎回戸惑うところです。

あと、乗るときに「出発ホームの〇〇で待っていてください。あとから駅員が行きます。」も地味に嫌なパターン。その駅に慣れていなくて、その待ち合わせ場所に自力で行くのがおっくうなんですよ。もはや車椅子の問題ではないw

これまた、そうおっしゃるときは人手が足りずすぐに人員を動かせない時のようなので、仕方ないんでしょうけどね。


日常的に(通勤などで)電車を使う人は、毎度くっついて歩かれなくても自分で動くわって感じでしょうが、私は基本旅行の時にしか電車は使わず、どの駅も慣れない場所ばかりなので、駅構内はどこであろうと押してほしい

ちなみに新幹線などでは改札までぎっちり介助してくれます。それが鬱陶しくていやだという声も聞いたことがあるくらい

もう一回書こう。私は押してもらうの好きなんです(笑)


・ソニックに乗ったよ。そして後悔…。


JR九州の車両かっこい~💕

と思った私は、無駄に一区間だけ特急ソニックに乗ってみました。一区間8分だけ。


私が乗ったのは白いソニック。


ソニックという特急には、青い車両(883系)と白い車両(885系)があるらしいです。

青いソニック(トップの写真にも写ってますね)
青いソニック車内。写真はいづれも特急『ソニック』の時刻表・運用車両まとめ | 2023年3月改正版 - 鉄道プレス (207hd.com)より。

これ乗ってみたかったなあ…。


白ソニックも素敵なのですが。

しかも。ケチって一駅しか乗らなかったので、8分の間に座席に移動するのも面倒くさくて、結局デッキで過ごしてしまったのです。

そこは後悔。

デッキも広々で良い空間だったんですけどね。


車掌さんが通ってドアが開いた隙の1枚。

時間があったんだから、博多駅まで戻ってでも、狙いの車両にちゃんと落ち着いて乗って堪能してくればよかった!


遊ぶときは、ケチったり効率とか考えたりしないで、とことん遊ばなくちゃだめだわ!!と悟る出来事でありました


・おまけの小倉駅の話


小倉駅で妙に時間が空いてしまったのではありますが。

この時、旅行も4日目で、大分疲れていたらしく。

ごめん、小倉駅の悪口言う。

小倉駅は移動が面倒くさくて!!疲れている私がやさぐれる程度には!!


阪九フェリーHPより

ちょっとずつの上ったり下りたりが多いの!!

なんとなくそれを感じてほしくて、この地図(↑)出したわ。

しかも設備が分かりにくいの!!

先に行くのに階段が7,8段くらいあるんだけど、エレベーターがどこにあるか分かんない~

この怪しいリフトみたいなもの使っていいのか分かんない~

ひょっとしてこのスロープ使うしか手がないのか!?(多分そんなことはない)

みたいなことを、あっちでもこっちでも思ってた。

内心悪態つきまくっていました(^^;

この時疲れMAXだったからさ~ゆとりなくてさ~ごめんね~小倉駅


しかも日曜日で人出は多くて、簡単に入れそうなお店も見つからないし。

人が多いところはとにかく苦手なんです。

で、駅直結の(それでもちょっと迷った)「北九州市漫画ミュージアム」で時間をつぶしてみました。

あんまり期待しないで行ったんだけど、結構楽しかったよ。

中は公立の漫喫。いや、飲み物は出ないけど。

漫画図書館では読み放題で、思ったよりゆっくりできてありがたかったです。

北九州市漫画ミュージアム (ktqmm.jp)


松本零士先生の出身地らしい。 駅ペデストリアンデッキにいる鉄郎とメーテル。ハーロックもいたよ。

あ。小倉駅で出会った人はみんな親切でしたよ。何人もの方に段差を押してもらったり、トイレが使えなくて助けてもらったりしました。(そう。車いす用のトイレも使えなかったのよ、小倉駅!どーゆーこった!)

なんとなく声を掛けやすい雰囲気があるというか。意識に入れてくれている人が多い感じがするというか。

何度も書くけど疲れていたから皆様の親切が一際沁みました。


・おまけ その2 門司港駅


門司港駅も行ってみたかったところでした。

駅舎が重要文化財に指定されていて、レトロでかっこいいらしいので。

日付は前後しますが、1日目2日目に使いました。




駅員さんの制服もレトロな感じ。 お手伝いいただいた方に写真を撮らせていただきました(感謝)


そんな九州の電車色々でした。

またいつか、今度は電車に乗ることを主な目的にして九州行ってみたいなあ。


今回のテーマは海だったからね。

ということで、次回から船のお話。

まずは「関門連絡船編」へ。


←②飛行機編 | ④関門連絡船編→




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