見出し画像

私が坊主にした時〜その1〜

2月末。千葉県のとある男性客しかいない床屋さんに行った。

入ってきた私を見るや否や、
びっくりした表情で
「女性のカットはしていないけど…」
と声をかけてくださった。

「丸刈りでもダメですか?」

私が答えると、
目をガン開きにしながら「え?!!」とすごい反応をされた。

この娘は何を言ってるんだ…と言わんばかりに。
それでも私は「お願いします」と頭を下げ、図々しく入った。

大丈夫?本当に切るの?
お母さんには言ったの?
本当にいいの???切るよ?!
いいの???本当に?????

切る直前まで、50回以上は言われたけど(笑)
「大丈夫です」
としか答えなかったので、しっかりと刈ってもらいました。



さようなら。私の髪の毛。

そういえばそんなに必要なかったかもしれない。
必要以上に、髪の毛に変に依存していたのかもしれない。

ヘアカットも、ヘアカラーも
好みのヘアスタイルを単純に楽しむことができるなら、何の問題もないと思う。
ただそうでない場合には、髪が必要以上の荷物を背負っているかもしれない。

「かわいいね、似合ってるね」「羨ましい」と言われれば
それに合わせて自分を変えていく。

メイク、洋服、ダイエット…(色々と付属が多いものだ)
それの到達点は果たして何だろうか。

それ自体が楽しいものなのか。
それともそのように評価されることを渇望しているのか。

同じことをしていても、この違いは大きい。
評価に渇望していなくても、何処かで依存しているのはもっと惨めだと思わないか。

世の中と上手くお付き合いすることも大事だけど
上手なお付き合いの線引きは、賢く判断するべきだなと思う。


ちっぽけで、何でもいいことに、
変な期待や欲望、執着を持って
一体何になるんだろう。

そう考えた時に、
一番効率的で楽なのが、
坊主だったというだけなのです。





「お会計は1000円です」

…中学生料金。
私は何歳に見られてたんやろう。
坊主は特別価格なのか、よく分からないまま床屋さんを出た。

流石に童顔は変えれへんから、ね。😂


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?