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顔を覚えてもらえるのって嬉しい

かれこれ銭湯で働き始めて1年半が経とうとしている(数えてみて自分でも驚いた。あと4ヶ月で2年か!)。

私は平日他の仕事をしているので、基本土日祝が銭湯勤務日。週に2日の勤務だけど、1年半も働いたら顔馴染みのお客さんも増えてきた。

「こんにちは」と出迎えると「今日は混んでる?」とか「暑いね~。嫌になっちゃうね」という会話が返ってくるのが心地よい。

仕事が終わった後は銭湯をいただくことが常で、そこで顔馴染みのお姉さんと会うと「お仕事お疲れ様」って言ってくださるのが嬉しい。この間は実家から大量に送られてきたリンゴの処理の仕方(捨てるんじゃなくて!)を相談したら「ジャムにすると良いよ!」とアドバイスいただき、実際に作ってみたら意外と楽しくて、すっかりジャム作りハマってしまった(リンゴを捨てずに消化できました)。

前は、共通入浴券(都内の銭湯で使える10枚綴りの割引回数券)を購入した常連のおじいちゃんに、券の枚数を確認いただいてたら、

「一、二、三、四、五、六、七、八…」

「今何時(なんどき)でい!」

「え??!何ですか?それ」

「落語だよ、落語。ちゃんと返さなきゃ」

という落語のやり取りを無茶ぶりされるなんてこともあった。もう覚えたから次言われたら対応できるぞ、、、(「時そば」という落語の一節)。

長く続けていると、いろんなお客さんと出会う。そんな中で「私」を認識して「私」に対して接してくださるのは素直に嬉しい。

銭湯スタッフは良い意味で接客っぽくない。接客というよりコミュニケーションって言葉のほうがしっくりくる。だから、覚えてもらえるのかなと思った。

コミュニケーション。

確かに、一辺倒な対応じゃなく、このお客さんが来たら前に飴ちゃんをいただいたお礼を伝えようとか、このお客さんが来たらこの間の競馬の結果を聞いてみようとか、そういう「このお客さんだから」が自然と口から出てくる。この人だから、こうしたい。

、、、これってつまり、

私が銭湯のお客さんを好きなだけじゃん(笑)。


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