地球と人類社会のスケール感
地球環境に対しての社会のスケール。地球環境が底無しに大きいのか。それとも、もう人の社会は大きくなりすぎて、環境を侵食しすぎているのか。
IPCC第6次報告書では、2030年の話と、2050年、2100年以降の話を行ったり来たりしながらの文章になっており、いまのニュースも、それらが混在しているように思う。これは未来の不確かさというだけでなく、定量性が、CO2というわかりにくく、排出源がたくさんあるものだからだと思う。
震災では、自然に対する人の力の限界を感じた。アメリカやロシアで飛行機から窓から外を見ると、大きな自然があった。一方で、公害や、土壌浸食などの自然の破壊を目にすることも多く、ニュースでもCO2の問題が出てきたり、人の社会による環境破壊は進んでいて、実感としては人の社会の自然への大きな影響を感じるのだけれど、それが誇張されたものや、切り取られたものなのか、よくわからないところがあった。
自分は、人類社会は、地球環境という限界に至ってしまったので、成長から安定に行くべきだと思ってきて、そう主張してきた。でも、そう思いながらも定量的にはどれだけのものか掴めていもどかしさを感じてきた。
少し調べてみた。
太陽から受けるエネルギー 174,000TW
地球から放出するエネルギー 174,000TW
人類が使用しているエネルギー 18.3TW
地球の反射率とか、CO2による吸収とか、再生エネルギーとか原子力の定義など色々あるけど、ざっくり言えば上に書いた通りで、太陽からの1/10,000の規模が我々の社会の規模である。
1/10000というのは非常に小さい。と見ることもできるけど、バランスしているところに、余剰の1/10,000た加わっている訳で、それが100年間続いていると、大気圏や海は熱をためる性質があるので堆積する。100年間、単純に積算すると1/100、100年間続いて、といっても100年前はほぼ0だったところから増加していることを考えると、まぁ、1/4位のエネルギーと考えても、1/400の影響と考えていい。
エネルギーベースで考えると、人類の地球への影響は1/400と、いったん、ここではおこう。そうするとCO2が増えていることも、気温が少し上がっているのも(273*1/400=0.68 degC)納得できる。
多分、より多角的にみないと、詳細なところはわからないだろう。ただ、すでにフロンによるオゾン層破壊で経験しており、大自然に包まれて、とか、社会から排出物をたくさん出しても、自然がなんとかしてくれる。といった自然環境に甘えられる時代は終わってるのは明らかなようだ。
このエネルギーの観点から人類社会の自然への影響は大体掴めたものと思う。時間的な影響もある程度の納得はできた。
人類社会の影響は、自然の影響の1万分の1だけど、それが100年以上続いているがために、地球の0.25%〜1%の影響を受けている。今後、さらに100年以上続けば、加速度的に地球への影響が堆積していく。
人類社会への崩壊につながる急速な変化となる可能性はやはりあるのだろう。
まぁ人類社会が崩壊したり、絶滅したとしても、生命や生態系は生き残り再生していくのだろうけど。。。。