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てらこやのひび ⑭

昨日、小学校の先生をしている卒業生と食事に行った。

小学生のときから寺子屋に通ってくれ、地元の大学の教育学部に通いながらアシスタントとしてお手伝いをしてくれた現在30代半ばの卒業生だ。

彼は、今苦しい現状にありながら、愚痴で終わらせず、何か糸口見つけるきっかけを探したいという姿勢があって、その様子に感心しながらも、今、学校の抱える問題の大きさをまた思い知らされた気がした。

そして、話しながら、彼ができることをすることは、もはや硬直してしまった学校の運営の中では彼を苦しめるだけに見えるから、外からできることを勧めたいと思う反面、こういう先生が学校にいてくれることが私たちの希望であり、救いだと、複雑な気持ちになった。

一方で、私は、私のできることをしようと改めてやる気をもらって帰ってきた。

寺子屋かめいは英語塾だけれど、コミュニティセンターのような塾を目指して、今年から放課後講座の充実を図りたいと思っている。

小学生対象の放課後講座としてー学童の代わりになる場所を作りたい。

そして、中学生対象の放課後講座としてー家庭のリビングや図書館の代わりとなる場所を作りたい。

それらがコミュニティになっていけば、嬉しいと思っている。

今、子どもたちに必要なのは、親だとか先生だとかという肩書があろうがなかろうが、自分たちとしっかりと向き合ってくれる人がいる場所だと思う。

そして、お母さんだって、お父さんだって、先生だってときどきお顔を出して誰かに話を聞いてもらえる場所だと思う。

寺子屋は、そんな場所になりたい。





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