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私の仕事

202
2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
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2024年2月の記事一覧

24周年を前に

2月も今日を入れてあと2日 来月、寺子屋かめいは24周年を迎える。 この24年目は、本当に迷いに迷う1年だった。 25年目に向けてもう一度目標を確認して新たな1年の出発に臨みたいと思っている。 前にも書いたけれど、2000年3月6日に寺子屋かめいを開校したとき、    という目標を立てた。 24年経って、今思うー 塾は、学校での学習を補うー場所であることを 子どもたちにはきちんと伝えておきたい。学校に通っている子どもたちには、学校の勉強が中心にあってほしい。

寺子屋の取り組み 2024 ⑫

寺子屋かめいのLINEスタンプ第一弾が完成した。 生徒たち1人ひとりと向き合い、また、いろんな人に活用してもらえるコミュニティセンターのような塾を目指そう!と思うと、授業料だけではなんとも心もとない・・・というか、賄いきれないと思うようになってもう何年も経つ。そして、 ー本当に、この仕事を私がしなければいけないのか? なんて、問わずに20年数年駆け抜けてきたけれど、コロナ禍・・・ その疑問を、自分に問いかけることが増えた。理不尽なことが多くなった。 一方で、そんな仕

てらこやのひび ⑭

昨日、小学校の先生をしている卒業生と食事に行った。 小学生のときから寺子屋に通ってくれ、地元の大学の教育学部に通いながらアシスタントとしてお手伝いをしてくれた現在30代半ばの卒業生だ。 彼は、今苦しい現状にありながら、愚痴で終わらせず、何か糸口見つけるきっかけを探したいという姿勢があって、その様子に感心しながらも、今、学校の抱える問題の大きさをまた思い知らされた気がした。 そして、話しながら、彼ができることをすることは、もはや硬直してしまった学校の運営の中では彼を苦しめ

てらこやのひび ⑬

昨日、中学1年生くんが Be quiet. の和訳に「黙れ!」と書いてきたので、〇せずに返したら、「なんで違うの?」と、くいついてきた。 「静かにしてください」は、必ずしも話し声ばかりに言うものではないから〇はできない と、説明をすると、納得したようなしないような・・・。 今、言葉を感覚や思い込みで捉えてしまっていたり、相手への伝わり方に無頓着な大人が多く、それは子どもたちの理解力、表現力にも大きな影響があると感じる。 そして、日本語の理解力、表現力の差は、英語のそ

なにかが、おかしい ⑩

昨日、県立高校前期選抜の結果が出て、今年の高校受験生の進路は最初から後期まで粘る予定の1名を除いて決まった。 中学受験、高校受験、大学受験ー3つの受験の中で、私にとって毎年、一番悩ましく、不可解なのが「高校受験」だ。 受験に対する「一大事」のような大人の対応は、私にとって全部不可解だけれど、高校受験ほど悩ましいものはない。 他の地域はわからないけれど、松阪地区では、中学3年生の3学期がどんどん、おかしなことになっている。 松阪市では、1月10日すぎから中学3年生の学年

てらこやのひび ⑪

先日、小学4年生の算数の授業中、叫んだ 私 ー384キロの犬、想像してみて!!! 我が家の犬は大型犬で、ちょっとおデブさん・・・それでも42キロ。 引っ張られたり、突進されたりしたら結構大変。 384キロって・・・例えば・・・ お相撲さんでもいないよ。そんな体重の人。 というと、 ーそうやな、ほんまや! と、4年生くん。 問題は一郎くんは体重が48キロ、弟の次郎くんの体重は36キロ。一郎くんの体重は犬のサブローの体重の8倍です。サブローの体重は? という問題

大事なことはたいてい面倒くさい ②

めんどくさいー という言葉を、子どもたちからよく聞くようになっている。 学校へ行くのがめんどうくさい。 宿題をするのがめんどうくさい。 課題をするのがめんどうくさい。 字を書くのがめんどうくさい。 教科書を開くのがめんどうくさい。 鉛筆を出すのがめんどうくさい。 「めんどうくさい」と、生徒に言われると 私は 生きるってことは、面倒くさいことばかりなのよ! と、言ってみる。 だいたい、息をするのもめんどうじゃない? なんて、続けると 逆にあきれられる。 め

てらこやのひび ⑩

昨日、卒業生との食事会があった。 最後に次号のてらこや新聞でご案内する予定の「寺子屋かめい ファンクラブ」のお話をしたところ、早速、ファンクラブ会員No.1の入会があった。 先日来、このnoteでも触れているけれど、「生きづらさ」を感じている生徒がここ数年特に増えている。 私たちが言う「生きづらさ」は、単に特性があることだけではない。学校へ行きにくい生徒たち、問題なく過ごしているように見えるけれど、学校生活に疲れていたり、自分を隠して過ごさなければならない生徒たちもいる

てらこやのひび ⑨

寺子屋は、少し変わった塾です。 というか、そう言われます。 私は、本来の塾の姿だと信じて疑わないのですが・・・笑 1人新しい生徒が増えると、多くの生徒が、良い意味でも悪い意味でも興味津々で、彼または彼女の一挙手一投足に注目をします。 全然興味がなさそうにふるまっている生徒も、おうちで親御さんにお話をしていたりして、親御さんとお会いしたときに報告をもらったりします。 先日、一昨年の11月に入ってきた生徒が、昨年の12月入塾の生徒の言動を楽しそうに見ていました。そして、

幸せを感じるとき

先日、文法の授業の例文に I’m happiest when I'm eating. というものがあった。 ー私は、食べているときが一番幸せだ。 その例文を見て、以前、英会話の授業で先生にそう言ったら 利己的だと言われたんだけれど、あなたが幸せを感じるときはいつ? と、高校時代の友人に聞かれたことを思い出した。 その例文の出てきた授業で高校生にも聞いてみた。 ーお金をもらったとき ー学校が休みで、ゆっくり寝ていられるとき  ーお風呂でうとうとしたとき ー

寺子屋の取り組み 2024 ⑪

いろいろなことが起こる年度末ー 毎年、気が重くなるのが確定申告。 インボイス、電子帳簿保存法などなど、もうわけがわからないので、今回から税理士さんに頼むことにした。 でも、仕事量が減るわけではなかった。 きっと1年目だから・・・と自分に言い聞かす1年だった。 今日、とりあえず、自分でできることは済ませた・・・(と、思う 笑)。 一方、寺子屋かめいは3月6日に25年目に突入する。 14年目以来の危機感で過ごした24年目もあと1か月だ。 25年目は、次に進む地固めをし

大人たちに考えてほしいこと ⑤

私は、特に子どもたちと接するとき、まず私が彼らを信用してみることにしている。1度や2度裏切られたとしても・・・。仏の顔も三度までというし・・・。 私の小学5年生のときの担任の先生ー当時30代の若い男の先生だったーが「自殺の仕方とその結果」について1時限使って話をしてくれたことがあった。 先生がその授業を通して伝えたかったのは 自分自身がそんな大変な苦痛や恐怖を乗り越える勇気があるなら、周囲の人たちにも大変な思いをさせ、また悲しませることも考えて、 生きなさいー とい

2月の初めに

2月が始まった。 2023年度の大学受験生たちがそれぞれの進路を決め、2月からは、自分たちの来られるときにきて、寺子屋にある参考書、問題集を利用して、それぞれの入学後の試験の勉強をしていくだけになった。 そして、高校入試も残すところ、県立高校の前期・後期選抜ー この仕事を始める24年ほど前まで、生徒にとって受験がこんなに大ごとで、いろんな人の気苦労の多いものだとは知らなかった。 私自身は、高校卒業まで9時就寝を続けたし、1日の学習時間もコンスタントに90分~120分(