時間と手間とおいしさと
noteを読んで下さっている皆さん、はじめまして。
今年の4月から大人の島留学生として海士町に来ました、妹尾蓮太郎と申します。
この度、島食の寺子屋さんでのnote投稿の機会をいただき、この場を借りて自己紹介と今後の抱負をお伝えします。
私、妹尾蓮太郎は2021年4月より「大人の島留学」という制度に参加させていただいており、海士町に住み始めました。
現在は、海士町役場地産地商課で働かせていただいております。
普段は菱浦港にある直売所「しゃん山」での勤務や崎みかん・梅のお手伝い、島食の寺子屋さんとも関わりながらお仕事をさせてさせていただいております。
どうぞよろしくお願いいたします。
おいしさの正体は?
先週から始まりました大人の島留学生対象「留学弁当」。
私もこの試みに関わらせていただいています。
留学弁当の前提は、島内で作ったものを使う。つまり、このお弁当は海士町がギュッとつまった海士100%弁当です。
これって当たり前のように見えて、
実はめちゃくちゃすごいことだと私は思っています。
お米があって、お魚があって、野菜がある。
その時期の旬の食材をちゃんと旬のときに食べられる。
これが普通に見えて、実際に実現しようとすると、
すごく難しいことだったりすると感じています。
私は、日頃のお仕事の中で野菜や関わることが多いです。
しゃん山には、多くの農家さんが野菜を持ってきて下さっています。
すごく当たり前の話ですが野菜ができるまでには長い時間と力が必要です。
今日植えて明日収穫できるものではなく、
長い時間をかけて食べられるサイズになるまで育てなくてはなりません。その間は、水やりも雑草抜きも収穫までに山ほどやらないといけないことがあります。
お店でドォーンと並んでいる野菜からは、それまでにかかった時間と苦労は残念ながら目には見えません。
お弁当に入っているお料理も同じで、味付けも調理方法も料理するための技術も経験もどれだけの時間と苦労をかけたかなんて教えてくれません。
自分に食として届くまでかかった時間は目には見えないけど、それでも私たちは食べたとき、何となく手間と時間がかかっているものには気づくんだろうなと私は思っています。
おいしさの正体は、この食材にかけられた時間、そして時間と手間をかけてくれた方の仕事なのかなと私は思い始めました。
留学弁当も時間をかけて食材を育ててくださる農家さん、その価値を料理を通じて伝えてくださる島食の寺子屋さんの心のこもった仕事が積み重なり、皆さんのもとへお届けできます。
島食の寺子屋の生徒さんのお言葉を拝借します。
「食べる人のことを考えて料理する」
そうやって作られた留学弁当、今後もきっとめちゃくちゃおいしいです。
少なくともそれだけは伝えたいです。
最後に
私が島食の寺子屋に関わらせていただく中で大事にしたいこと。
食材にある背景、ストーリー性を伝えていくことです。
今後のnoteでもそんな思いを持って書かせていただきます。
その結果、少しだけでも皆さんの「おいしい」に貢献できたらすごく嬉しいです。
食材を作って下さる農家さん、その価値を料理で伝えて下さる島食の寺子屋の仕事に応えられるよう、私も心のこもった仕事をしていきます!
(文:大人の島留学生 妹尾蓮太郎)