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チームワークで冬を越す

こんにちは。大人の島留学生の妹尾蓮太郎です。
ご無沙汰しております。
おおよそ月1回くらいのペースで島食の寺子屋さんのnote投稿をさせていただいております。

時間が進むのが早くて、これまでに色んなことがあって、何を書こうか非常に悩んでいます。書き始めたのはいいもののまだ書くテーマが決まってなくて、それが見切り発車というやつです。

大人の島留学で海士町を仕事をさせていただいてから、半年が経ちました。折り返し地点がもうすぎてます。焦ります。
島食の寺子屋さんと関わらせてもらってから、同じく半年が経ちました。
本当にお世話になっています。留学弁当からおにぎり企画までお世話になりっぱなしです。

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ずっとこの恩は返すぞーと意気込みますがその前にまたお世話になってしまいます。
いつもありがとうございます。

お返しできないくらいお世話になっていますが、少しずつ仕事でお役に立てるように頑張るので長い目で見てやってください。

はや10月も終わりを迎えました。すっかり秋になりました。

秋といえば食欲の秋・スポーツの秋・読書の秋。。。
秋の呼び名が増えましたね。結局のところ、何をするにしてもいい季節だということかもしれません。

この時期はやっぱり「お米」です。

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パン・うどん・ラーメン・そば・パスタ好きですが、僕はなんやかんやでお米が好きです。
秋は改めて新米が出てきて『お米うまっ』て思う時期です。お米愛高まります。

皆様もう令和3年産の海士町のお米は食べられましたでしょうか。僕が勤務させていただいているしゃん山でももちろん販売しています。

今年はしゃん山では島内のお米を作っている生産者さんからもお米を入荷しています。個人的にはものすごく楽しみです。
例えば同じコシヒカリだっても育て方とか場所・土によって味が変わるのか気になって仕方ないです。
1番の問題は僕の味覚では味の違いを分かるかどうか。もし食べ比べされる方いらっしゃれば感想を教えていただきたいです。どうかよろしくお願いします。

すみません、前置きが長すぎました。本題に入ります。
今回の noteは前回同様、近況報告ということで投稿の機会をいただきました。

今はしゃん山で働きながら、ワイン用のぶどう栽培のお手伝いをさせていただいています。
もう少し掘り下げると、ぶどうの栽培と同時にぶどう畑に野菜の種をまいて野菜を育てています。

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ぶどうの畑に野菜の種をまく、しかもぶどうの苗の横にまいてます。いや、何してんねんと思う方が多いかもしれません。

僕も最初は

ん??ちょっとまって、ん??あー、なるほどな。
いや、ん??

と思いました。普通じゃなかなか考えられないことですよね。
僕がお手伝いさせていただいているぶどう畑は「協生農法」という農法でぶどうを育てています。

「協生農法」僕はここに来て初めましての言葉でした。

漢字も「共生農法」ではなく、「協生農法」ちょっと意味深な感じしませんか?
多種多様な種がお互いに協力しながら生きるから「協生」という漢字なんです。

まず「協生農法」とは
『無耕起、無施肥、無農薬、種と苗以外一切持ち込まないという制約条件の中で、植物の特性を活かして生態系を構築・制御し、生態学的最適化状態(生態最適)の有用植物を生産する露地作物栽培法。』

2016年度版 協生農法実践マニュアル_最終版_161007.docx (sonycsl.co.jp)から引用

です。

ちょっと自分なりにまとめると

・耕しません、化学肥料、農薬やりません、畑にあるのは種と苗だけ

・色々な野菜や植物を植えます。野菜のように食べられるものだけでなく、「雑草」と呼ばれる食べられない植物たちも仲間です。

・昆虫や鳥、野生動物の力も借ります。

・生態系を作っていきます。

こう言葉でまとめていくと、壮大すぎて余計ピンとこんなあと思う方もいらっしゃるかもしれません。

言葉足らずです。口下手です。ごめんなさい。

個人的には協生農法は目から鱗というやつでした。共感というか、納得というか腑に落ちるというか、そんな感じです。

うまく伝えられるか分かりませんが、農業に限られた話ではなくて、色々なことで何かを奪ったり、奪われたりしながら成り立っていることがちょっと嫌だなと密かに感じてました。

だから、ひと味違う協生農法おもろいなと思ってぶどう畑通っています。

最近気づきました。農業にもそれぞれ色々な農法があって、育て方があって、こだわりがあって、正解がないやつだと思いました。

本来の耕して、肥料もあげる慣行農法と自然の力に任せる協生農法どっちが正しくて、どっちが正しくないとかはない気がします。どっちもあっていい気がします。

色々な選択肢があって選べることが大事だなあと思いました。

僕は今後も農業に関わらせてもらいます。海士町での島留学を終えた後でも農業に関わっていく気満々です。

まだこんな農業したいとか、こんな関わり方がしたいとか、答えは出んくて、まだ出さなくてもいいやつではないかと大胆に開き直っています。

今の願いは、ぶどうもその近くに蒔いていた70種類くらいの野菜の種もこの厳しくて寒い冬を越えてもらうことです。もし大きくなって、収穫できたら種まきを手伝ってくださった方々に1番最初に食べてほしいです。届けにいきます!

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本当は野菜たちにも耕して水あげてかまってあげたい気持ちもあります。
しかし時には陰ながら応援する母ちゃんスタンスを身につけたいと思います。たくましく育ってください。

少し真面目に書きすぎて恥ずかしくなってきたのでもうこの辺で終わりにさせてもらいます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

11月はしゃん山やぶどう、みかん、寺子屋さん、また多くの方にお世話になります。よろしくお願いします。

(文:大人の島留学 妹尾蓮太郎)