豊田 庄吾さん
2020年度から、島食の寺子屋に学びの伴走者として関わってくださっている、豊田庄吾さん。全国での企業研修の実績をもとに、島内でも学びの伴走者として各所で活躍している。そんな豊田さんに、島食の寺子屋に伴走した1年について聞いてみました。
Q⑴ : 簡単に自己紹介をお願いします。
島唯一の高校、隠岐島前高校の教育をよりよくする島前高校魅力化プロジェクトの取り組みに関わるために12年前に移住してきました。島の高校生が通う公立塾を立ち上げ、それ以来、子どもたちの学びの場づくりに関わっています。また、島内外で、大人の学びを作ることにも関わっていて、社会教育士講習の講師や、企業研修の講師をしたりもしています。
Q⑵ : 島食の寺子屋と初めて関わることになりました。初めてということで、どのようなアプローチ、そして具体的なサポートをするようにされましたか?
まずは寺子屋の生徒、常勤講師(鞍谷)、コーディネーター(恒光)が、お互いを知る機会を創りました。LEGOシリアスプレイという手法で、自分自身の内面や将来やりたいことなど、言語化出来ていなかった部分を、LEGOを活用しながら表現し、一緒に学んでいくチームとしての基礎土台づくりを行いました。
Q⑶ : 1年を通して最も印象に残った出来事を教えて下さい。
JICA訓練生との短期体験ツアーです。島食の寺子屋が掲げる「食材と向き合う」というテーマをベースに、食材を味わう、食材を活かして料理を作ることに留まらず、多様な人と関わることで、学びがまざる経験が出来たのが印象的でした。
Q⑷ : 料理に特化した場所だからこそ、与えることのできた独特のサポートや学びはありますか?逆に豊田さんが刺激を受けた部分はありますか?
自身が料理の専門家ないからこそ、料理の知識や技術ではなく、自身のあり方や、学び方そのものにフォーカスを当てて伴走できたのではないかな、と思います。逆に、料理や食、食材の奥深さ、おもしろさ、などは少しだけ体験させていただき、刺激を受けました。
Q⑸ : 今年度の経験を踏まえて、来年度(2021年度)はどのように関わって、サポートをしていきたいですか?
1年間自分たちで学びを作っていくというマインドセット、チームとして学んでいくためのチームビルディング、自分自身のビジョンづくり、振り返りの場づくり、といったところで関わっていけるとうれしいです。
Q⑹ : 最後に、豊田さんご自身の来年度(2021年度)の抱負を聞かせて下さい。
学んでいく人、挑戦していく人に寄り添いながら、伴走していくという経験を積みながら、伴走の体系化をしていき、最終的には自分たちで伴走しあっていく、伴走の文化をつくるスタートの1年にしたいですね。
豊田さんについて過去記事はこちらから。
(聞き手:受入コーディネーター 恒光)