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離島キッチンに追われる日々

「火、通しすぎやろ!」
「ちゃうやろ!!笑」
「まだやっとんのか!」

離島キッチンの仕込み中、先生の飛び交う声

離島キッチン海士での様子

6月から「離島キッチン海士」というものが始まった。

※離島キッチン海士では、島内の食材を使い、昼食や夕食を提供する。予約があったお客様が対象で、前日、前々日に、魚の買い付けから仕込みまでを行う。

魚を仕入れる「大漁」

最近は、仕込みから、当日のキッチンまで、主に生徒4人が担当するようになった。

今までより、自分が担当することが増えたので、途中から頭の中がパンクしてくる。

「あと2時間でここまで終わらせたいのに」

「この残ブロック肉/魚から、あと何人分とらなければ足りない(とれない...)」

等、基本予定通りには進まない。

仕込みに慌ただしく追われるあまり、ただの作業としてこなしてしまう時もある。

が、少しずつ、楽しみながら、目の前のことに向き合うことができるようになってきたと思う。

この料理に、この食材、調味料を組み合わせるとこんな味になるんだとか、魚ってこんな調理の仕方があるんだとか。

なんでこの工程が必要なんだろうと思う時は、先生に質問したり。

離島キッチンで提供した「八寸」

ここ寺子屋に来るまで、料理は、休みの日や仕事帰りの夜に気分転換としてするものだった。

それが今は、
全ての時間と体力を料理に使って、
先生から丁寧に教えてもらえる環境にいて、本当に貴重で幸せな時間を過ごしてるなと思う。

先生のひとつまみ

8月からは「留学弁当」が始まる。
目の前のことにしっかり向き合って、楽しんで、悩んで、学びを深めていきたい。

離島キッチン海士からの帰り道

(文:島食の寺子屋生徒 清水)