見出し画像

留学弁当2023年FINAL(2023/12/21)

離島で和食を学ぶ「島食の寺子屋」1年間コースに通う生徒たちが、自らお品書きを考えて提供する留学弁当。年末は京都でのお節の修行が控えているということで、今回は100食を超える食数に挑戦!
生徒全員でひとつのお品書きに仕上げるまでの、各々のお話を聞いてみました。

配達前日の集合写真(生徒1名は本土の皮膚科通院のため不在)

今回のお弁当のテーマは?

菅原:
「2023年ありがとうございます!」です。

テーマをそれにしたのは、
今年の4月から12月までにかけて、海士町の皆さんに沢山お世話になったという意味も込めていますし、留学弁当を日頃買ってくださっている皆さんがいないと、このような自分たちで仕込みを進めていく勉強ができないので、生産者の方も含めて、そういった感謝の気持ちを込めています。

あと、年末になるにつれ、クリスマスとか忘年会とかイベント事が増えてきているはずなので、食べてくださる方ご自身の体を労わってあげられるような時間になったらいいなという想いも込めています。

今回は十文字弁当箱の4つの区画を4班に分かれてお品書きを1つにしましたが、どのようにまとめていきましたか?

森川:
まずは御飯担当と炊き物担当で分かれて、あとはおかず班ってなって。
それぞれ、やってみたいものを出していって、あとは味のバランスと魚・野菜のバランスを考えて作りました。

それぞれの担当で、お勧めについて教えてください。

森川:
わたしはご飯担当なんですけど、紅いご飯でクリスマスをイメージしてみて、ビーツを使って紅いご飯にしてみました。今回はローリエで炊いて、ちょっと洋風に、でもシンプルに塩だけで味をつけているので、他のお料理の邪魔をしない程度に、優しい味わいにしています。

後付けなんですけど、ビーツは食べる血液と言われているので、むくみ予防とかにもなるみたいです。忘年会とかで飲み食いしすぎた体に良いかと思いました。

清水:
焚き合わせのコーナー担当です。
裏テーマみたいなのがあって、年末年始に忘年会とかで結構食事が乱れたりしがちだから、「胃を労わるお弁当にしよう」というのがあって。

焚き合わせは色んな野菜の種類もあって、安心できるような焚き合わせだったらいいなと思ったのと、プラスこだわりの一品と思ってがんもどきを作ってみようかなという感じで作りました。

菅原:
おかずの部分と甘味を担当しました。
はじめ、里芋のサラダを作ろうってなっていたんですけど、
メニュー全体を見てあまり季節感が薄いかなと思ったので、それをグラタンに変えてみて、酒粕と米粉を使ったホワイトソースを作っているので、それが一推しかなと思っています。

堀内:
おかずを担当しました。
今回、私たちは作りたいものを入れようってなって。いま、田村さんが春巻きの皮を作っていて、皮が試作を重ねるうちにどんどん進化していったので、春巻きの皮を楽しんで頂きたいのと。

あと、お漬物に豆腐がきます。糠漬けの豆腐なので、どんな風になるのか楽しみです。

最後に食べ手の皆さんにひと言!

堀内:
今年はお世話になりました!お弁当を食べて、寒い冬ですがぽかぽかの気持ちになって頂けたらと思います。

菅原:
作っていて感じたんですけど。何回も離島キッチン海士での食事提供とか、留学弁当で試行錯誤をしてきて。
今回は、2023年4月から今までの試行錯誤集大成ではあると思うので、美味しく召し上がって頂けたらと思います。

良いお年をお迎えください!

(収録:2023年12月20日 昼休み@島食の寺子屋校舎)