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第7話 ネット予約システムをあえて導入しない理由


既存の予約システムは色々あるが…

STORES予約、RESERVA(レゼルバ)、AirRESERVE(エアリザーブ)などなど、世の中にはネット予約システムが沢山あります。
私も新店舗に向けて教室も生徒さんも増やす気満々なので、新しいシステムを導入しようと思い、自分やスッタフで調べたり専門の方に導入を試みたりしました。しかしその結果、既存の予約システム機能は「寺子茶屋」に適していないと判断し、導入をやめることにしました。


生徒1人1人に合わせた予約

今まで私が予約を受ける際に行っていた微調整(例えば、お茶の生徒さんの場合は、前後の生徒さんの重なり具合や相性などを考え人選を調整するなど)をシステム化するのは難しいと考えて、微調整は諦めて効率を優先し、既存の予約システムを導入しようとしていました。
しかし、今まで少しずつ生徒さんが増えていたのは、生徒1人1人に合わせた微調整の予約を続けてきたからのではないか、と思うようになりました。


愚かだった私の考え

義務教育の1クラスの生徒人数は30名程度だというのは納得いく数字だと感じます。というのも、私のピアノと茶道教室の生徒さんの合計が40名を超えた時、それまで生徒さんに会った瞬間に思い出せたはずの過去のお稽古内容とその生徒の姿が、思い出せなくなってきたからです。それに伴い予約の手間や覚書も増え負担になってきてしまいました。
そこで、ネット予約システムに頼ろうとした私が愚かでした。システムは予約や個人情報の管理、集金や決済、集客に役立つような様々なデータ管理を全て行ってくれます。思えば、既存の予約システムを導入して一番楽な思いをするのは先生やスタッフ側でした。恥ずかしい限りです。

このような効率だけを重視したネット予約システムではなく、今まで通り「生徒1人1人に合わせた予約」を続けていく事に決めました。もし、生徒が増えて先生側に許容限界が来たらそれ以上の生徒は取らず、別の先生に新しくたってもらう事にしようと考えています。


予約から既にお稽古は始まっている

継続して行うお稽古では過去のお稽古データがあればいいというものではなく、生徒と先生の呼吸感、肌感を合わせていくのが大事なんです。生徒と先生の予約時のやり取りには、変更、キャンセル、支払い、家族事情など様々なことが関わり、その様なことにより相互理解が生まれます。予約から既にお稽古は始まっているのです。


自社予約システムをつくるのを目標に

寺子茶屋の収益が上がり、信用もできて、お金の融通がきく様になったら、新しく予約システムを開発をしてみたいです。生徒と先生がまるでアナログで予約をするかのようにできる "超微調整型ネット予約システム" です。笑。
きっと、私のように既存の予約システムでは満足できない人や、困っている人がたくさんいるのではないかと思うからです。妄想は膨らむばかり。