見出し画像

第1話 「寺子茶屋」 物件探しからスタート!



はじめに

初めまして、橋本陽子です。このブログでは、店舗「寺子茶屋」をつくる際、現場で起こる内容や考えなどを具体的に記載していきます。「寺子茶屋」とは、学びの場である寺子屋と、休憩の場である茶屋を、同じ空間に取り合わせた店舗です。
小さいスクールや教育業、飲食店の経営に興味ある方のお役に立てるような記事にしたいと思いつつも、備忘録も兼ねて日記的に書いていきます。
皆様、お付き合いのほど、どうぞよろしくお願い致します。


物件探しは、 "ビビッ" と直感が勝負!

店舗をつくる時、業態や主な内容やテーマが決まったら、当然ですがまずは物件を探します。私の場合は、業態は寺子屋とお茶屋さんが合わさったもの、内容はピアノ教室、ピアノ貸しスタジオ、茶道教室、茶花教室、日本語教室、そして発酵料理の茶屋「菌屋」です。
そんなゴチャゴチャした内容に合う物件ってあるのかなぁ…と、モンモンとしながらのスタートでしたが、物件は驚くほど早く決まったのです。川崎市多摩区登戸、区画整理中で令和5年10月竣工予定のビル2階部分(約18坪)です。

決めては次の3つでした。
急行の停まる向ヶ丘遊園駅から徒歩1分ということで、私の目標 ”駅前茶の湯" が実現できる。
多摩川が近いので、大雨で氾濫してグランドピアノが水没…は避けたいなと思う中、2階なら少し安心。家賃も坪2万円未満で妥当。(登戸駅周辺の坪単価は、古い物件でも2万円超えが当たり前な感じで、想像以上に高かったです。汗)
ビルのオーナーさんも仲介の不動産屋さんも、音楽だけでなく文化活動に理解があり良い人達。そして、登戸が都市開発中で未知感と挑戦感のあるとてもワクワクする土地であるのを肌で感じ一緒に街づくりに貢献したいと思った。

工事中の物件ビル
2階のこの長〜い空間(約18坪)に決定!

きっかけは、 ノボリトアーチ

物件との出会いは人との巡りあいとよく言われますが、これは本当で今回もそうでした。登戸にあるカフェ「ノボリトアーチ」の店長 浦野氏は、以前は二子玉川で長年バーを経営されており、私は時々そのバーに伺い話の相手をして頂きました。彼と話をしているといつも "ビビッ" と感じさせてくれるものがあり、ノボリトアーチに移っても、追っかけでたまに立ち寄っております。物件の出会いはこんな会話がきっかけとなります。

私:「新しい店つくろうと思ってるんですよ。ピアノ教室と茶道教室と飲食店が一緒にできる店舗。ピアノ教室は防音設備つけてピアノスタジオにして、グランドピアノ入れて、教室やらない時はピアノレンタルスタジオとして練習したい人に使ってもらうんだー。」
浦野氏:「ここのオーナーの不動産屋さんは、まさに音楽で登戸を盛り上げようとしてる不動産会社だよ。」
私:「え〜!?(なんか棚からぼた餅が…)、それはぜひお会いしたいなあ。」
浦野氏:「これ、名刺。〇〇さん、△△さんに連絡するといいかなあ。それにしても、お前さん、そんなに色々やるってことは、手下がいるんだね?」
私:「手下…(って…鬼平犯科帳かな?)。でも優秀なスタッフはいるんです♪

令和5年1月でした。
浦野さんに "お前さん"って言われると妙に嬉しいのだ。流石だなあ。
ありがとう!(不動産屋さん紹介してくれて、です。)


株式会社 井出コーポレーション

浦野氏が紹介してくださった不動産屋さんは株式会社 井出コーポレーションといいます。
ドキドキしながら最初の電話。緊張する。
私:「もしもし(申し申しっていいな)、コレコレこんな事(省略)がしたいので物件探してます。」
川原田氏:「まさに、うちの会社は音楽で登戸を盛り上げようとしている会社なんですよ…ぜひお会いしましょう。(省略)」
私:「・・・・・」(び、美声じゃないか!!!)

というの事で、川原田氏は艶やかで、重々しく、温かみのあるメッチャ美声の持ち主なんです。「なんとかこの "美声コーポレーション" と仕事がしたい!」、というビビットな感覚が最初の印象でした。そう、物件どころではないのです。

それから、いくつか物件を紹介して頂き、「ここしかない!」と思った前記の物件に決定。かけずり回って物件探しをすることが多い中、早くも契約が締結されました。令和5年3月、ノボリトアーチの浦野氏と話してからたった2ヶ月後でした。

ところで、株式会社 井出コーポレーションさんは空間も心地よく、美声の川原田さんだけでなく、皆さんスタッフの方々はとても家庭的で雰囲気の良い会社です。私の寺子茶屋の出店にもとても理解を示してくださり、困難が付きまとうグランドピアノの搬入や、飲食の席数と消防の問題など、ビルオーナーとの間に入って多くを交渉してくださいました。
ありがとうございました!

ノボリトアーチと井出コーポレーション企画のライブ

直感力と行動力

何も無いところに何かをつくるために一番大事なのは、直感とそれを反映させる行動かと思います。技術力も弁証力も二の次いいのです。最近では、直感的や感覚的に物事を進めるというと、何も考えてないようで馬鹿にされることも多いですが、それは違います。人間が持っている直感は、生まれてからの経験だけでなく、遺伝子レベルの感覚や先祖に対する畏敬の念など、多くを含んでおり、複雑で素早く時空を超えた能力です。
すでに世の中の人に分かりやすく楽しく、言葉やデータ、形として表されたものは、(乱暴な言い方をすれば)もうその時点でただの残骸だと思っていいかもしれません。しかし、ゴミの中にも輝く原石があることも見逃してはならず、要は見方次第ということで、全ては自己判断と自己責任が大事になります。

これからつくる「寺子茶屋」は、人の中の眠っているエネルギーが湧き出てくるような空間にしたい!
以上が、店舗つくりの始めの一歩の出来事と感想でした。


さて、次回は、

(予告)第2話 イメージはどこから? (3stepの薦め) 栃木県鹿沼&日光市へ

です。物件が決まったら、ホッとちょっと安心して、次は「大事なもの」のヒント探しの旅です。探し物はなんですか!?
乞うご期待。
橋本陽子  
令和5年7月30日 晴れ 暑い〜


参考資料

・ノボリトアーチ

・株式会社井出コーポレーション


「直感」「感覚」については、総合研究大学院大学長・長谷川眞理子氏と、東京大学大学院工学系研究科特任准教授・松尾豊氏の以下の対談の中から多くを学ばせて頂きました。この対談はAI技術の未来についてご興味のある方におすすめですよ♪
・テンミニッツTVの講義 知能と進化 (全8話)
長谷川眞理子/松尾豊

視聴期限:2023/08/06 まで