電力会社が本気でNPO支援をする理由
テラエナジーは2018年創業の京都の新電力会社です。
そんなテラエナジー、2023年の夏からNPOなど社会的課題の解決に取り組む団体に向けて、資金調達の支援をスタートしました。
何で電力会社がNPO支援を?
その答えは、「テラエナジーがNPO支援をするために作った会社」からなんです!
ドイツのシュタットベルケの事例からうまれたテラエナジー
NPO支援の話をしてるのに、いきなりドイツでシュタットベルケですみません笑
でも、この話を聞いたことからテラエナジーが動き出したのです。
テラエナジー代表の竹本ことたけさんは、テラエナジーを立ち上げる前は、自分のお寺でお坊さんの仕事と、仏教の研究、そして、認定NPO法人京都自死自殺相談センターSottoの代表をしていました。
こちらのSottoは2010年に設立された団体で、電話やメールで「死にたいほどの気持ちを抱えた人」の話を聞いたり、安心してくつろげる居場所を提供しています。
特に居場所事業は人気で、募集を開始したらその日のうちに埋まってしまうほどです。でも団体の経営はいつもカツカツで、赤字が出る年もあります。
たけさんは「Sottoみたいに、世の中に必要だけど、お金が集まりにくい組織に、無理なくお金をまわす方法はないかな…。」といつも考えていました。
そんな時、気候変動と環境問題の勉強会にでて聞いたのが「シュタットベルケ」の一事例。
ドイツの地方のおっちゃんたちが電力会社を設立し、地元の赤字路線のバスや地域活性化にお金をまわす仕組みを作ったという話でした。
思わず目を輝かせて身を乗り出して聞くたけさんに、講師の一言が
「日本でも今や電力会社を作ることができます。お寺はコンビニほどあるというし、お寺ネットワークを活用したらすごいことができるんじゃないですか」
この一言が、テラエナジーが生まれる大きな契機になりました。
そうしてうまれたテラエナジーの「寄付つきでんき」
テラエナジーの電気をご利用いただくと、自分の応援したい団体に寄付が届きます。
お客様には、テラエナジーでんきにご契約いただく際にリストの中から自分が応援したいと思う「寄付先団体」をお選びいただきます。
その後はいつものように電気を利用いただくのですが、年に一度、その電気利用料金の最大2.5%に当たる額をテラエナジーから「ほっと資産団体」に寄付します。
テラエナジーの利益から寄付しますので、利用者の方に負担は発生しません。
普段通り電気をお使いいただくだけで、応援したい団体に寄付が届く、それがテラエナジーでんきの仕組みです。
「ほっと資産団体」として登録されているのは、人々の孤独の解消を行う、社会的な活動をされている団体で、テラエナジーが審査•認定を行っています。
現在86団体。分野も子育て支援や高齢者支援から、環境問題や海外支援など多岐にわたっていて、主体も個人やグループでされている活動、NPO法人、株式会社などさまざまです。
社会的課題にチャレンジしていて、孤独の解消に取り組んでいる団体なら法人格などは問いません。
寄付金を届けるだけでなく、資金を獲得する手法も伝えたい!
2023年8月からは、寄付金や助成金などの獲得方法を学ぶ「ファンドレイジング講座」もスタートしました。
年に一度の寄付だけではなく、団体が資金獲得するノウハウの獲得や、活動のきっかけ作りにしていただきたいと思っています。
ほっと資産団体は何名でも参加費無料なので、数名で参加してファンドレイジングの共通の知識や専門用語を一緒に学び、取り組んでいただけます。
また、個別コンサルティング支援も行っています。
ほっと資産団体は3回まで無料で支援を受けることができます。
団体の課題をお聞かせいただいたのち、ほっと資産事業部がファンドレイザーとのマッチングを行います。
こちらは支援を受けられた団体さんのインタビュー記事です
以上、テラエナジーが本気でNPOなどの支援に取り組む理由と、内容についてご説明してきました。
最後におしらせ🎵
来る4月17日に今年度第一回目のファンドレイジングの講座があります。
ファンドレイジングのイロハと、自団体にあった取り組み方を講義とグループワークで考える講座です。
年度はじめは、このようにファンドレイジングに初めてチャレンジする団体向けの講座を行い、2回目以降は課題を絞ったテーマの講座を行ないます。
今回は無料でどなたもご参加いただけます。ぜひチェックしてみてください!
日程が厳しいからまた今度〜という方は、Peatixをフォローいただくとお知らせが届きますのでぜひ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからもテラエナジーにご関心を持っていただけたら嬉しいです!
テラエナジーほっと資産事業部の山中でした!
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