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ファンドレイジングのTERA-KOYA第2回レポート

こんにちは!テラエナジーのほっと資産チームの山中です。
私たちTERA Energy株式会社は、電力小売会社として販売している「テラエナジーでんき」の電気量料金のうち最大2.5%をソーシャルな団体に寄付を行う活動をしています。

この夏からは寄付だけでなく、自団体の資金調達のパワーアップをしてもらおうと、ファンドレイジングプロジェクトをスタートしました!

先日の2023年11月1日、ファンドレイジングのTERA-KOYA第2回を開催。
今回は難民支援をおこなう国連UNHCRという団体でファンドレイジングをおこなう大西冬馬さんに講師をお願いしました。

これまで1万人を超える方と対面でお話しし、寄付のお願いをしてこられたという大西さん。
寄付とはなにか、社会においてファンドレイザーとはどんな役割か、そんな深い考えから積み上げられた大西さんのファンドレイジングの技法を教えてくださいました!

なお、このプロジェクトの活動資金は、ほっと資産の一部を利用して実施しています。
今回の講座も、20名を超える方からお申し込みをいただきました。半分以上はほっと資産団体の皆様です。
テラエナジーとしても、寄付をお届けするだけではなく、資金調達や団体の活動のお力になれることがとても嬉しいです。

そして、この講座をきっかけにほっと資産団体への登録をご検討くださった方や、プロジェクトで実施している団体向け個別コンサル相談をお申し込み頂いた団体さまも。
私たちのアクションにさまざまな反応を頂いています。ありがとうございます!

このレポートでは講座の概要、私ヤマナカの心に残っていること、参加者の感想などを中心にお届けします!


1 NPOにとってファンドレイジングは「社会を変えていく手段」

優しい語り口調でロジカルに話してくださった大西さん

ファンドレイジング(資金調達)というと、すぐに「寄付を沢山集めるためにどうするか」と、寄付を集めること自体が目的化しがちになりますが、そこに対して大西さんは「ファンドレイジングは社会を変えていく手段」とお話しされました。

外部の方に団体の活動やメッセージを知っていただき、そこに共感いただくことで「寄付」というアクションが生まれます。
つまり「寄付者」は単にお金を下さっているわけではなく、団体と一緒に、目指す未来を共に創る仲間であり、その応援の手段として「寄付」をしてくださっているわけなのです。
寄付者の方だけではなく、団体で働くスタッフ、ボランティア、地域で応援する人、会員、理事、行政職員など、いろいろな方がいて、みんなが「団体が創りたい未来や、解決したい課題」にむかって協力していく、そういったイメージでしょうか。

そして、お話をした方に「応援」してもらうにはメッセージを届ける必要があり、「共感」を呼ぶメッセージ開発が必要になります。
大西さんはここで、「団体の情報➕個人の思い=信頼がうまれる時」であり、
そこには、①団体の情報、②現場で起こっているストーリー、③ナラティブ(ファンドレイザー個人の語り)が必要ということでした。

講義の中のワークショップでは、参加者が上記の①〜③にそってメッセージを開発し、それを使って自己紹介を行うワークを行いました。

後半の講義では、相手とのコミュニケーションをどのように持つか、傾聴や関係性の構築や対話の方法についてや、明日からチャレンジできることとして、団体の既存の寄付者の方にヒアリングをしてみましょう、という話をしていただきました。こちらも盛りだくさんの内容。
全90分、充実した内容のお話をいただきました。

2.心に残った大西さんのメッセージ

大西さんのお話を聞いていて、強く心に残ったメッセージがあります。
それは「人には根源的に「平和に対する想い」があるが、それが平時には隠れてしまう。呼び覚ますには「対話」しかない」という言葉です。

難民支援を行う団体に所属する大西さん。日本のショッピングモールや駅前などの街頭にブースを設置し、街ゆく人と対話を行い、寄付の呼びかけをされています。

寄付される方は、昔見たニュースや読んだ本などから、ずっと難民問題が心のどこかに引っかかっていたという方も多いと聞きます。
きっと、その違和感や記憶が大西さんとの対話で蘇り、寄付というアクションが生まれたのでしょう。

目の前の人を根源的に信頼し、個人の胸に眠る平和への想いを対話によって呼び覚ます、そんな思いで日々向き合い、お話をされている大西さん。
なかなか一長一短にできることではないと思います。

きっと1万人の方と向き合ってきた中で、磨かれてきた「あり方」ではないかと思いました。素敵ですよね。

3 参加者からの感想

参加者の方から頂いたご感想を一部紹介させていただきます。

「寄付への考え方がガラッと変わった」

「自団体のドナーボイスを集めていきたい」

「自分が行っている寄付のお願いには聞き手の目線が足りていなかったと痛感しました」

「実際にフィードバックをもらったり、他の方の団体説明を聞いていると、自団体の説明を行う上ではもっと場面が想像しやすい言葉が必要だと感じたり、わかりにくい言葉はとにかく噛み砕いたほうがいいと感じました」

など、この講座をきっかけにたくさんの気づきを得られたとご回答いただき、とても嬉しかったです。
ご感想をお寄せ頂いた参加者の皆様、ありがとうございました。

4 次回の講座テーマは「助成金・補助金」

テラエナジーファンドレイジングプロジェクトでは今後も資金調達に関わる支援を行なっていきます。
次回のファンドレイジングのTERA-KOYA第3回テーマは「助成金・補助金」です。
行政や財団、たくさんの団体からさまざまな助成金・補助金が毎年提供されています。
その内容についても多種多様で、人件費の出る/出ない、全額補助のある/なし、単年/複数年、額の大小、審査が簡易/複雑、途中経過の調査あり/なし、など、助成金によって性格や個性があります。

テラエナジーのFRプロジェクトメンバーといつも話すのは、「助成金に振り回されるのではなく、助成金をうまく活用して団体を成長させるという視点が大切だ」ということ。
「取れるものからとっていく」という姿勢では、助成金の事業をするだけで手一杯になったり、事務局の作業ばかり増える「助成金貧乏」という状況になることも。これではせっかくの助成金が、本末転倒といえます。

次回はNPO法人つなげる 事務局長の大野祐一さんに講師をお願いしています。
5年累計採択金額7,000万円という大野さん、助成金の選び方や中長期計画との関係性、そして申請のポイントなど、盛りだくさんの情報量でお伝えしていきます。

日程は12月11日(月)の19時より。お申し込みはこちらから。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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