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コンプレックスが、愛しさに変わった日。

先日、女優として。タレントとして。広告のお仕事をしてきました。

最近は、MCとしてお仕事をさせていただくことが増えたわたしですが、ベンチャー「女優」ですから。こういったことだって、するのです。

普段から、自分でできる範囲のケアはするように心がけているものの、お仕事の特性もあり、今回の撮影前の数日は、これでもか! と、美の自己投資にお金と時間を使ってみた。

人生初めての小顔コルギに、頭蓋骨矯正、さらにはフェイシャルエステまで! そして、ネイルサロンにも。

ただこのネイルサロンだけは、他とは意味が、ちょっと違ったんです。「少しでもキレイになるため」ではなく、「本当の自分と再会するため」とでも、言えるでしょうか。

コンプレックスさん、こんにちは

突然ですがわたしは、もともと自分の手が好きではありません。

めっちゃ小さいの!
「子どもみたいな手だね!」と、何度言われたことか(笑)手の大きさ自体が小さいことに加えて、爪のピンクの部分も小さいし、形がキレイなわけでもない。

極め付けは、右手親指の爪だけ、平べったいんです。

小さいころから気にはなっていたけど、大して気にしてはいなかった。でも、人前に立つお仕事をするようになったことが、大きかったですね。

手がキレイな女優さんやモデルさんとかを見たり、ご一緒する機会が多かったこともあってか、はたまた、人から見られているというプレッシャーからか、手がキレイな人への憧れを強く感じるようになり、個性だと思いたかったものもいつしか、ハッキリと、コンプレックスへと変わっていったのでした。

そんなわたしも、数年前にネイルと出会い、自分の手を少しづつ、好きになることができていたんです。

自爪をうんと伸ばし、白の部分が伸びていることが、わからないようなネイルデザインを施し、あたかも長くてキレイな爪を持っているかのように、手がスッと細長くてキレイかのように見せる技を、習得できたことも大きかったな。

継続は力なり。
努力の甲斐もあって、自分の手が少しずつ、好きになっていたのでした。

でも今回の広告のお仕事は、ネイルNG。
なので、自分でも好きだと思える手になるためではなく、自爪になるために、ネイルサロンへ行ったのでした。

数年ぶりの、自爪とのご対面。
数年ぶりの、コンプレックスとの再会。

内心ドキドキしながら、サロンへ向かいました。そしてすべての施術を終え、自分の手を見た時、わたしはこんなことを思っていたんです。

「……あれ?自爪、嫌じゃないかも」

自信が教えてくれたこと

「ネイルを続けていると、自爪も育ちますよ!」

そういえば、私がネイルをやり始めた時、ネイリストさんがこんなことを教えてくれた気がします。ネイルを続け、爪を伸ばし続けていると、だんだんピンクの部分が大きくなっていくんだそうです。

右手親指の形が変なだけでなく、全体的に爪が小さいわたし。そのせいもあって余計に手が小さく、子どもっぽく見えてしまうからこそ、半信半疑ながらも、自爪が育つ未来に、期待していたことを思い出しました。

「……あ、自爪、本当に育ったんだ!」

久しぶりに再会した自爪を見ながら、ネイリストさんの言葉は本当だったのかと感服するとともに、頑張ってきてよかった、続けてきてよかったと、時間と継続の重みを感じたのでした。

そしてもう一つ、成長を感じたものがありました。
それは、自分自身。

自爪に戻った自分の手が、美しく見えているか? と問われれば、悲しいかな、そういうことではありません。でも、愛せるか? と問われれば、答えは「イエス」だなって。

どうしても、他人の目って気になってしまいますよね。わたしはもともと、他人の目をすごく気にするタイプです。これまでの人生も、自分がどう思うかより、誰にどう思われるかを、気にして生きてきた気がします。だから自分の手も、コンプレックスだと感じていたのでしょう。

でも本来は、わたしはこういう人間だ、これが好きだ、これを大切に生きているのだと、堂々と言えさえすれば、それでいいんですよね。

自爪を愛しく思えている自分を感じ、他人の目より、自分の気持ちを大事にすることができるようになってきたのかもしれない。わたしにも、自信が芽生えてきたのかもしれないと、嬉しくなったのでした。

コンプレックスも、見方を変えれば、誰にもマネすることができない武器になるんですね。

めっちゃ当たり前のことを言いますが、自信って、偉大だ。
自分への自信を増やしていくためにも、自分自身が好きだと思える行動を、これからも心がけていきたいなと、そんなことを思いました。

そして最後になりますが、今回感じた一番大切なこと。
本来の自分を愛しく思えるって、嬉しいね。

ほなまた、来週!


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