18日間で4か国7都市10フライト。有限性と圧縮

この前までトルコ、ギリシャ、エジプトにいた。今回の国外旅は移動が多めではあったものの、比較的ゆったりもできて良かったと思う。

トルコはイスタンブール、カッパドキア。ギリシャはサントリーニ島、ミコノス島、そしてアテネに渡った。エジプトではカイロに。乗り換えでアラブ首長国連邦。

どこが一番好きだったか?と言われると悩む。トルコのカッパドキアでは「しぬまでに行きたい絶景」としても知られている気球に乗った。圧巻の景色だった。空に浮いている時間、少しだけインスタライブをした。

記憶に強く残っているのはカッパドキアかもしれない。ミコノス島では世界的なヌーディストビーチ(ゲイビーチ)にも行けてよかった。世界って広いなぁと思った。その名もスーパーパラダイスビーチ。

前回、イギリス、イタリア、フランス、ギリシャあたりを周っていたとき、日本で裏切りや大金を失った直後だったので非常にナイーブだった。なんだか心ここに在らずの状態。

それに比べたら今回は幸福度をキープしながら観光できて良かった。ビーチではスマホの電源を切り、ただただ目の前のエーゲ海を眺めた。少し肌寒かったが、風が心地よかった。タオルケットにくるまれたまま、大自然と一体化していた。

ところで、人生は有限だ。自分もいつの間にかもう大人になってしまった。これから30代、40代になっていき、気づいたら50代、60代になっているんだと思う。宇宙からしたら一瞬の時間。瞬きをする間に終わってしまうような、ほんとに僅かな時間だ。

そう考えた時、ぼーっとしてるだけじゃダメだし、でもぼーっとする時間も必要だし、という感覚に包まれる。なるべくならこの有限な時間を密度濃く過ごした方がいい。そう、例えば10年で経験できることを1年に圧縮するとか、そういう密度を濃くする試みも大事だと思うのだ。

「18日間で4か国7都市10フライト」と聞いたら一般的には意味が分からないだろう。ハリウッドセレブ並みのスケジュール感だ。でも余命が1年しかないとしたら、この動き方でもおかしくないと思う。僕らは永遠に生きていけると勘違いしている。決してそんなことはないのに。明日には燃え尽きてしまうかもしれない命だというのに。

有限性と圧縮がキーワードだ。同時に、どうしようもない無駄な時間も愛するべきだ。非合理的なことに人生の豊かさは詰まっている。このバランス感覚が重要だ。どちらかに傾きすぎないように生きていきたい。常に快適で、常に心地よく。



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