映画WAVESにコロナ禍を忘れる。
新鋭トレイエドワーズシュルツ監督のwavesをようやく見た。spotifyのプレイリストを作成し、それからストーリーを考えたという現代的な映画である。
当たり前だけれど、シュルツ監督の繊細かつ斬新なカットにどのトラックもフィットし、まるで長編のMVを眺めているような気持ちになった。
ストーリーの骨子は新しくもないが、カットやディテールにまだ31歳という新鋭シュルツ監督のあふれんばかりの才能を垣間見れる。それだけでも、この映画を見る価値があるのではないか。
特に僕の琴線にふれたのは、主人公のタイラーが自室で恋人のアレクシスに謝罪のメッセを送信するシーンで流れるH.E.Rのfocus、タイラーとアレクシスのお互いを思うメッセ、その後訪れる不幸など予想もできない温かいシーン。心が揺さぶられた。
美しい映画だけれど、途中なんどか少々動揺するようなシーンもある。そのコントラストも含めて、wavesは、素晴らしい作品である。アメリカの現在進行形の音楽と映像が好きならば、見るべき映画である。
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