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サンスクリット語講座【基礎編】#4


ご覧いただきましてありがとうございます。
ヨガ坊主の“うんしゅう”です。

大学でもサンスクリット語を学んでいたのですが、あまりの難しさに撃沈。
しかし今年に入って良き師と巡り逢え、再びサンスクリット語にチャレンジしています。

ここでは先生から学んだ内容を忘れないように書き留めたモノを載せています。

サンスクリット語初心者の方のためになれば幸いです。


サンスクリット語の「あいうえお」


今回はサンスクリット語の「母音」についてお話ししたいと思います。

日本語を学ぶ時に誰もが初めに覚えたであろう母音「あいうえお」。

サンスクリット語にもこの「あいうえお」に相当するものが存在します。


それがこちらです。


अ(a)(ア)
आ(ā)(アー)
इ(i)(イ)
ई(ī)(イー)
उ(u)(ウ)
ऊ(ū)(ウー)
ऋ(ṛ)(巻き舌音)
ऋृ(ṝ)(巻き舌音の長母音)
ए(e)(エー)
ऐ(ai)(アイ)
ओ(o)(オー)
औ(au)(アウ)
अं(aṁ)(アム)
अः(aḥ)(アハ)

※厳密には日本語の発音とは異なりますが、ここでは便宜上日本語の発音も用いております。

独特な母音:「ā」(長母音)


 これがサンスクリット語の母音になります。よくみると日本語と違う箇所がいくつかありますね。まず初めに目につくのがそれぞれの母音の上に「−」があるものかと思います。

これは「長母音」といって文字通り音が伸びるのです。

例えば「a」と「ā」の場合

これをあえて日本語的に発音するならば

「ア」と「アー」となります。

 このようにサンスクリット語の母音には伸びるモノがあります。ちなみに「長母音」に該当する母音はこちらになります。

आ(ā)
ई(ī)
ऊ(ū)
ऋृ(ṝ)
ए(e)
ऐ(ai)
ओ(o)
औ(au)
अं(aṁ)
अः(aḥ)

※厳密には日本語の発音とは違いますが、便宜上日本語での発音を用いています。 

 これらが「長母音」になりますが、「अ(a)」のような伸びない音を「単母音」と言います。「単母音」は一拍、「長母音」は二拍の音となっています。

「エ」と「オ」も「長母音」になる

 ここで覚えてほしいのは「ए(e)」と「ओ(o)」も「長母音」に入るということです。日本語だと「エ」と「オ」ですが、サンスクリット語では「エー」と「オー」となるのです。

独特な母音:「ऋ(ṛ)

 もう一つ気になるのが「ṛ」の音ですね。これは日本語にはない音ですが、
この音はいわゆる「巻き舌」の音になります。サンスクリット語にはこの「巻き舌」の音も母音に入ります。舌を上顎につけて「ドゥルルルル」ってするあの音です。

独特な母音:「अं(aṁ)」「अः(aḥ)」

 そして重要になってくるのがサンスクリット語独特とも言える発音「अं(aṁ)」と「अः(aḥ)」です。こちらは厳密には母音ではなく母音扱いとして使われるそうです。
 特殊な文字なので色々と気になるかと思いますが、私が一番気になったのが「अं(aṁ)」と「अः(aḥ)」の「m」「h」についているの「・」でした。「m」には上に「・」があり、「h」には下に「・」があります。これは「ヴィンディー」と呼ばれるモノです。
 インドの方が眉間の真ん中に赤い点を打っているのをよく見かけますが、それも「ヴィンディー」と呼ばれており、これは「点」を意味します。これはサンスクリット語独特なモノですね。

ちなみに

「अं(aṁ)」のことは「アヌスワラ」といい
「अः(aḥ)」のことは「ヴィルサガ」といいます。

次回は「子音」についてお話ししていきます。
お楽しみに!!


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