てらしま子

映画、ドラマの感想。時々読んだ本の感想も。

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最近の記事

【愛の不時着】今になって気付いたソ・ダンのこと

2年ぶりに『愛の不時着』を見て、見落としていたシーンがあったことに今になって気が付いた。 リ・ジョンヒョクの婚約者、ソ・ダンのことがその一つだ。 古いアニメの話で恐縮ですが ソ・ダンのことを考えていたら、子どもの頃テレビで見たアニメの、ヒロインのライバルを思い出した。 例えば『エースをねらえ!』のお蝶夫人、はたまた『魔女っ子メグちゃん』の郷ノン。 (古すぎる。ところで、『エースをねらえ!』ってすごく面白そうですね。ちゃんと漫画を読んでみたい) 正直言うとアニメの細かい

    • 【愛の不時着】登場人物の中で誰と友達になりたいですか?

      ヒョンビン&ソン・イェジンの結婚記念に振り返る『愛の不時着』。 今回は『愛の不時着』を語る上で欠かせない、このドラマを面白くしている脇役の皆さんを振り返ってみたい。 『愛の不時着』を面白くしている俳優たち 『愛の不時着』に登場する脇役の俳優たちは、「脇役」というには申し訳ないほど個性豊かで面白い。 第五中隊の兵士たちがいなかったらこんなに面白いドラマにならなかっただろうし、社宅村の奥さんたちが最終話までちゃんと登場しているのを見て、「良かった。皆さんお変わりなくやっていら

      • 【愛の不時着】 ユン・セリのカッコよさ

        走るユン・セリ 正直、最初はユン・セリのことをわがままな社長だなあ、と思った。 ワーカホリックで部下をこき使うし、切羽詰まっていて余裕がなさそう。 こんな上司の元で働くのは大変だろうなと思っていた、北朝鮮に不時着するまでは。 北朝鮮に不時着した直後から、ソン・イェジン演じるユン・セリは走って走って走りまくる。 私は走る姿が様になる俳優が好きなので、ソン・イェジンの疾走するシーンに見入ってしまった。 ユン・セリにしてみれば、北の兵士が追いかけてくるわ、南に帰りたいわで、走

        • 【愛の不時着】 リ・ジョンヒョクの愛は尊い

          ヒョンビン&ソン・イェジンの結婚記念に振り返る『愛の不時着』。 2年前に見たこのドラマを再び見て、不時着の面白さを再発見しています。 リ・ジョンヒョクのカッコよさ 『愛の不時着』を見て、まず感動したのはヒョンビン演じるリ・ジョンヒョクのカッコよさだった。 無口で勇敢、余計なことは言わず自分の意思は行動で表す。 嘘が付けず、不正を好まないので世渡りは下手。 彼の不器用さは、時には部下の兵士たちから心配されるほどだ。 こんな男性をドラマで描けたのは、北朝鮮というベールに包ま

        【愛の不時着】今になって気付いたソ・ダンのこと

          祝『愛の不時着』 カップル結婚!―改めてこのドラマの魅力を振り返る―

          2022年3月31日、『愛の不時着』カップル、ヒョンビンとソン・イェジンが結婚された。 お二人のご結婚は『愛の不時着』をきっかけに韓国ドラマを見るようになった者として、まるで自分の親戚や親しい友人が結婚したかのように嬉しい。 忘れもしない、『愛の不時着』を初めて見たのは2020年春。 かれこれ二年も経つというのに、最近ドラマを見直したら、まるで昨日のことのように初めて見た時の感動がよみがえってきた。 この機会に、改めて『愛の不時着』という名作ドラマを振り返ってみたい。 恋

          祝『愛の不時着』 カップル結婚!―改めてこのドラマの魅力を振り返る―

          『寄宿生テルレスの混乱』―ロベルト・ムージルの初期作品を読む

          この本を読んだきっかけ ロベルト・ムージルの作品は、下記の小説を読んだことがある。 『愛の完成』『静かなヴェロニカの誘惑』 『三人の女・黒つぐみ』 そもそもは、古井由吉がムージルを研究していたことで興味を持った。 特に、古井由吉が翻訳している『愛の完成』『静かなヴェロニカの誘惑』は難解にも関わらず、強く惹きつけられた。古井由吉の丹念で研ぎ澄まされた和訳のせいもあるかもしれない。 だが私が惹きつけられたのは、この小説の表現や言葉遣いが感覚的な魅力を感じたからで、内容を理解で

          『寄宿生テルレスの混乱』―ロベルト・ムージルの初期作品を読む