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不安感も至福感もイリュージョン

少しからくりがわかったような

午前中にズーム会議か何かで心がざわついていても、昼休みに屋外プールで1時間水中散歩をしただけで幸福感に満たされ、心配事が蒸発していく。気分はこんなにも早く転換できることを今まで知らなかった。ひどく不安で眠れなかったりドキドキが収まらなかったり次から次へといろいろな考えが起きてきて頭がざわざわしたりしているときに、長い散歩や、ヨガやジョッギングをしても、真夏のプールで運動するのほど速攻で鎮める効果はなかった。

まるで炭酸飲料

鎮めるというよりも、缶を開けた途端にプシュとはじけてシュワシュワと炭酸がわきあがり、抜け出ていくのと似た構造で、その抜けかたがあまりに爽快なのでもう、あとのことはどうでもいいやという気分になる。夏の太陽と水の相乗効果だろう。だけどコロナの影響で市民プールは例年より3週早く、今週末で営業を終える。もうしばらく楽しみたかったが、特定の運動をすることで、いとも簡単に至福感が味わえるということがわかったのは収穫だった。

体験を通してやっと解る

非常にリアルに感じられる不安感や焦燥感というものもイリュージョンであって実態がないことをプールで繰り返し体感できたから、次に不安の波に襲われても、長くふさぎ込むことはないと思う。精神の状態は目で見たり手で触れてたしかめられるものではないのに、精神により大きく身体が仕切られていたりする。その関係を理解するには逆に、身体を動かしてみて、精神がどういう展開をするかということを体験し、身体のあり方により精神をある程度制御できる感覚を養うのは大事だ。最初は無理に思てもある時からフイに自転車に乗れるようになったり、スキーで滑ったり止まったりがスムーズにできるようになるのと似ている。

バーチャルな不幸とバーチャルな幸福なら

とてもリアルに感じられる不安感でさえ泡沫ならば、同時に至福感というものも泡沫であり、実態はないということがわかる。が、不安に比べれば至福感のほうが変な身体の緊張や消耗が少なくて断然楽だ。この地方ではもうすぐ秋がくるし屋外プール以外でそれを実現する方法はあるのか?さて、次はなにをしよう。