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日本のバレーボールを変えるのは「アンダーカテゴリ」が鍵

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日本のバレーボールが世界の中で再び輝くとき。代表チームがメダルを獲る、国内リーグが世界レベルをけん引する。そうなるためには、トップカテゴリの育成強化任せではなく、最も重要なのは小…
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#コーチング

バレーボールにおける、「考える力」「基本」 の再検討

今回は「考える力」と「基本」というものを再検討してみようと考えました。 「考えろ」「基本」とはよく言うけれど・・・ サッカーでいえば、ドイツの躍進と育成システム、かつての日本代表監督のオシムの考え方、昨年注目されたラグビー日本代表のエディー・ジョーンズの考え方、バレーボールでも近年増えてきたVリーグの外国人監督たちの考え方・・・。いずれにおいても、日本のスポーツ選手には、「考える力」の弱さが指摘され、トップ選手であっても、「考える力」をもう一度鍛えなおさねばならないというこ

アンダーカテゴリーの育成に光が当たるためには?

発展や成長の余地・伸びしろをいかに確保し続けるか  目標設定やプランを設定するときに、「ゴール」を先に決めることが大事だと言われています。確かにそうだと思うのですが、その目標とされるゴールやターゲットによって、選手やチームが必要以上に縛られる状況であっては、本末転倒なんだと思います。  「ゴール」や「ターゲット」となる「目標」は、いわゆる成績とか到達点というようなものであろうと思います。ですから、順位だとかチャンピオンシップだとかを目指します。これは、選手やチームの成長のた

バレーボールのゲームとビギナー(初心者)

「期待しか」ないという認識に立てるか・・・ バレーボールの初心者にとって、ゲーム(試合)に抱くある種の恐怖感や絶望感みたいな、独特な感覚というのがあると思います。そこからやってくる、極めて消極的なプレーや委縮し身体が硬直したぎこちなさというのは、ともすると外から見ていると、何とかならぬものかと思うこともあるのが正直なところです。  しかしそんな彼らを外からみていて、「何とかならないものか?」という思いも、結局は選手目線ではない、上から目線であるということになると思います。思