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歌舞伎座

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歌舞伎を見に行った感想です。
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2023年12月の記事一覧

十二月大歌舞伎『爪王』着物と道行コートをウォッチング

十二月大歌舞伎『爪王』着物と道行コートをウォッチング

十二月の歌舞伎座は三部構成。一部に初音ミクがあるせいか、それとも、正統派コーデの着物好きさんは三部の玉三郎に集まってしまうのか、二部の『爪王』『俵星玄蕃(たわぼしげんば)』はカジュアル着物の方が目について、地下のお土産売り場で、熱心に根付を選んでいらした。着物ウォッチング、以上。

今月は幕見席で勘九郎・七之助兄弟の『爪王』を観劇。動物文学の作家・戸川幸夫の原作を平岩弓枝が脚色した舞踊劇で、鷹の吹

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11月歌舞伎座『吉例顔見大歌舞伎』夜の部で、羽織りをウォッチング

11月歌舞伎座『吉例顔見大歌舞伎』夜の部で、羽織りをウォッチング

夜の部の終演は、9時近く。一幕目の『松浦の太鼓』の小道具に羽織りが出てくるから、というわけではないけれど、館内には羽織り姿が多く、よく見ると薄手のコートだったりして、歌舞伎座に入るには帯つき厳禁というムード。あの、灰色がかったピンク地の縮緬の、肩にだけ手のひら大の葵の葉を散らした羽織りは、着物を直したものかしらと、気になる。

『鎌倉三代記』

さてさて、今回はテレビで見たことのある演目が多かった

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