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【年間○万円違う!?】週刊ファミ通を読む方法あれこれ

国内ゲーム雑誌の王様ファミ通

日本で最も有名なゲーム雑誌であるファミ通は一冊580円と同じ週刊誌の少年ジャンプの倍近い値段がします。紙で毎週買い続けると年間2万8,420円です。インディーゲームを除けば殆どのゲーム情報を網羅出来るとはいえNintendo Directのように各社が無料で直接情報発信している現代ではお高く感じる方もいるでしょう。

おまけにファミ通はファミ通.comでゲーム記事を無料公開しています。雑誌と同じ内容もあれば、未掲載部分の公開までしています。いち早く情報を手に入れられるメリットがあるとはいえ有料で不完全版を読まされる気分になる方もいるでしょう。

そして、最近は紙媒体を嫌う方もいるかもしれません。好きなゲームが掲載されているときであれば紙で永久保存したい方もいるかもしれませんが、毎週買うとなると置き場所買う手間・捨てる手間もかかります。
そこで、本記事ではファミ通を読む方法(特に電子版)を紹介していきます。

ファミ通を読む方法をあれこれ

ファミ通を購入する方法はファミ通.comにて記事が用意されています。完。
(ファミ通本誌の最後にも同内容が書いてあります。下記リンクにない電子書籍ストアも多数掲載されています。)

と、これで終わりでも良いのですが上記の記事は媒体とリンクが書いてあるだけで値段やサービス内容は触れられてません。実はサービスによっては紙で毎週買うよりも年間で2万5,000円も安くなる場合があります。これから細かく見ていきましょう。

まずは値段

まず各年間代金を掲載します。こちらは雑誌読み放題サービスを含んでおり、細かな差異は考慮していません。

・紙または電子版:28,420円(580円×49冊=28,420円)
・楽天マガジン:3,960円(年間プラン)
・ブックパス:5,016円(月418円)
・dマガジン:5,280円(月440円)
・タブホ:6,600円(月550円)
・BOOK WALKER:10,032円(月836円)
・ファミ通チャンネル:10,560円(月880円)
・Kindle Unlimited:11,760円(月980円)
・Newsstand:12,800円(年間コース)

読み方で代金が大きく変わるのが分かりますね。

紙書籍の定期購読:28,420円/年

紙書籍を購入する場合は買いに行く手間と買い忘れを防止するのが大変です。近年ではコンビニで見かけることも減り、しかも有名作品のプロダクトコード(DLC)が付属している場合はすぐに売り切れてしまいます。そこでオススメしたいのが定期購読です。

値段は28,420円と普通に買うのと変わらないのですが、確実に購入できます。昔はしっかり割安になったんですけどね…。

10年前は1万円以上安かった…

契約期間の終了が近づいてきたときは告知の書類が同封されますしメールも来るので忘れることはありません。昔はTシャツなどの定期購読特典があったはずですが今はなくなっています…。

この定期購読、郵便コースと宅配便コースがあるのですが宅配便コースはなんと47,530円!一冊970円です!これを選ぶお金持ちはいるんですかね…。
郵便コースでもビニールの袋に入れられて送られてくるので雨風も大丈夫です。ただ、この袋が非常に破れやすい作りのため二ヶ月に一回は破れています。酷い場合は表紙が黒く汚れていることも…。

最大のデメリットは「まず発売日(木曜日)には届かない」ことです。早くて金曜日、基本土曜日で遅いと火曜日ということもありました。

届いた時点で側面が破れている例
雨の日はさらに一枚ビニール袋で覆われているので汚れはしても濡れる心配はない

良かったのが増税等で配送に大きな遅延が生じた時に期間が延長されたことです。真摯な対応に好感です。

こんなに親切なのに、通知もなく火曜日に届いたのは何だったのだろう…?

読み放題のデメリット

年間代金比較を見ると紙書籍の魅力が感じられないかもしれません。しかし、あちらで紹介した格安のものは所謂「雑誌読み放題サービス」であり、紙書籍にはないデメリットがいくつか存在するため紹介します。

・プロダクトコード(DLC)、付録が存在しない

Kindle等で通常購入すればプロダクトコード(DLC)は貰えるはずですが、購入前に確認した方が良いです。昔は手袋がついてきたりと付録があったのですが最近はないので付録は意識する必要ないかもしれません。一時期は付録で稼ぐ方向になると思ったのですが週刊では厳しかったのでしょうか。

ファミ通1200号(2011年12月1日発売)に付属した手袋
手袋をしてもスマホやDSのタッチパネルを操作出来る画期的な付録だった

・読めないページがある可能性

権利の都合上だそうです。しかも、通常購入をしないと何が読めないのかも分かりません。

・プレゼント企画に応募できない可能性

応募券を切り取って応募するようなものは対応していません。プレゼントアンドインフォメーションというほぼ毎号あるプレゼント企画ページは削除されています。

週5名以下くらい分のプレゼントが用意されている
筆者もフィギュアが当たったりしている

・読者アンケート内容が異なる

ファミ通の読者アンケートはWEBと紙雑誌に付属のハガキのどちらでも回答できます(両方回答はできない)。葉書には『おた博』というイラストでも何でも書ける読者投稿企画があるのですが、WEBつまり電子版からは参加できません。

設問①の部分がWEBからは回答できない
『おた博』はイラストや読者の声が掲載される歴史あるコーナー

・バックナンバーに限りがある

各サービスで異なりますが数年前のものは参照できないと思った方が良いです。まあ紙で買っても処分問題は発生しますしね…。

・サービス終了の可能性

実際にマガジン☆WALKERは2020年3月31日にスカパー!マガジンは2020年6月30日にサービス終了しました。

楽天マガジン:3,960円/年

名前の通り楽天が提供する雑誌読み放題サービスです。月額418円で900誌以上が読み放題となります。3,960円/年というのは年間プランのことですね。

メリット:
・おそらくファミ通を最も安く読めるサービス
楽天アカウントがあれば支払いなども一緒に行え、楽天ポイントも貯まる

ブックパス:5,016円/年

名前からでは分かりづらいですがauが提供する電子書籍ストアです。通常購入と読み放題サービスを行うことが可能で、マガジン読み放題サービスだと月額418円で300誌以上が読み放題となります。
個人的な感想なのですが、サイトの作り等が不親切だったり雑誌の購入ページに表示されているのが総合読み放題サービスのみだったりいやらしさを感じます。

メリット:
通常購入が出来るので読み放題で気に入ったら購入と言う使い方も可能
・漫画や小説を含んだ総合読み放題サービス(月額618円)もある
auアカウントがあれば支払いなども一緒に行え、Pontaポイントも貯まる

dマガジン:5,280円/年

NTTドコモが提供する雑誌読み放題サービスです。月額440円で700誌以上の雑誌が読み放題となります。最も有名な雑誌読み放題サービスではないでしょうか。今回紹介している中でkindleを除き唯一Amazonアプリストアに対応していました。大手はこういうところが強いですね。dブックもあるのですが雑誌の通常購入は出来なそうでした。

メリット:
国内最大キャリアなのでユーザーも多い
dアカウントがあれば支払いなども一緒に行え、dポイントも貯まる
・Amazonアプリストア
に対応

タブホ:6,600円/年

オプティムが提供する雑誌読み放題サービスです。月額550円で1,000誌以上の雑誌が読み放題となります。オプティムは有名なIT企業です。なぜか前述のファミ通記事では紹介されていませんでした。ゲーマーとしてはチェックしておきたいニンテンドードリーム』を扱っていないのが残念です。

メリット:
1,000冊という今回紹介した中でも最多の雑誌数をカバーしている

BOOK WALKER:10,032円/年

KADOKAWAグループの子会社ブックウォーカーが提供する雑誌読み放題サービスです。月額836円で漫画誌80冊以上単行本20,000冊以上が読み放題となります。漫画誌は『まんがタイムきらら』や『ヤングエース』などです。好きな方は十分に元が取れる値段ではないでしょうか。単行本は『宇崎ちゃんは遊びたい!』など有名作品もありますが最新刊は対象外のようですね。

メリット:
通常購入が出来るので読み放題で気に入ったら購入と言う使い方も可能
オタク向けコンテンツが豊富
・KADOKAWAグループの子会社なので、サービス終了しない限りどこよりも長くファミ通を取り扱ってくれそう

ファミ通チャンネル:10,560円/年

ニコニコ動画のファミ通チャンネルのオマケ放送とプレゼント企画、そしてBOOK WALKERにてファミ通本誌が月額880円で楽しめるサービスです。ニコニコ動画もKADOKAWAなのでファミ通の正式サービス感が好きです。

メリット:
・プレゼント企画あり。本誌よりライバルが少ないのでチャンス!?
プロダクトコード(DLC)に対応!おそらく最安です!

Kindle Unlimited:11,760円/年

Amazonの電子書籍読み放題サービスです。雑誌に限らず200万冊以上が月額980円で読み放題となります。もちろん読みたい本や読むペース次第では余分になるのですが圧倒的なサービスです。Kindleでの通常購入でプロダクトコード(DLC)対応も可能です。ゲーマーとしてはチェックしておきたいニンテンドードリーム』を扱っていないのが残念です。

メリット:
通常購入が出来るので読み放題で気に入ったら購入と言う使い方も可能
・200万冊以上が読み放題という最大規模のサービス
Kindle端末で読める
Amazonアカウントがあれば支払いなども一緒に行え、Amazonポイントも貯まる

Newsstand:12,800円/年

Appleが提供するiOS端末向けの電子書籍サービスのようです。細かいことは知りません。PCからの利用は出来るのでしょうか?詳しい方は教えてください。ファミ通専用でこの価格でプロダクトコード(DLC)非対応なのとググってみても情報が少ないという時点で筆者は使いたくありません。

筆者のオススメは?

やはり手軽にファミ通を読むとなると最も安く済む楽天マガジンが良いと思います。楽天市場の利用者数は5,370万人とAmazon以上で楽天アカウントを持っている方も多く、試してみるのも容易でしょう。
筆者はファミ通を楽しみにしているので長く続いてほしいですが、「ゲーマーなら年間2万5,000円浮かせてその分ゲームをした方が良い」という考え方も一理あると思います。

またアカウントを作る手間であればキャリア契約者数8291万人というNTTドコモのdマガジンもアリかもしれません。ブックパスもですが既にアカウントがあるというのは大きいですね。

マガジン☆WALKERスカパー!マガジンのようにサービス終了の可能性を考えるとKindle Unlimitedかなとも思いますが、正直ドコモやau、楽天が撤退するのとファミ通が休刊するのだとどちらが早いのだろうかと思います。2020年に電撃プレイステーションが休刊になったのは記憶に新しいです。ただ、雑誌読み放題サービスは雑誌業界の衰退とともに終了せざるを得ないと思うので、Kindle Unlimitedのようにあくまで電子書籍の読み放題の一部となっている方が安心ではあります。

読み放題を選択する場合は必ずしも値段ではなく、他にどんな作品が対応しているか・アプリの使いやすさもポイントです。対応してる雑誌が多くても読みたいものがなければ意味がないですからね。基本的には複数端末やPCからの閲覧、事前ダウンロード等の機能は備えてあると思います。ただ、検索機能やクリッピング機能、またその保存期間等は各サービスで差があります。どこも初回一ヶ月無料などのキャンペーンを行っているので試しに色々使ってみるのも良いと思います。


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