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漂白剤で本のシミ抜きに挑戦する

『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』

電子書籍も充実してきたので最近は紙の本の断捨離を試みています。そんな中、手に取ったのは苫米地英人さんの『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』

苫米地英人さんは経歴は凄いのですが「雷に当たったら気功が使えるようになった」とか言っちゃう人でして、いかに本人が素晴らしくても他人が参考に出来るかというと…というのが私の感想です。

というわけで「これも廃棄候補かな…」と手に取って軽く読み始めたのですが、これが結構内容が良くて読み入ってしまいました。

特に良かったのが「自分にも責任がある」と考えることで理不尽な体験からも早く立ち直れるというもの。最近はSNSで相手が100%悪いという一方的な話が多く「相手にも事情があるのでは…」と首を傾げることが多かったので納得させられました。2012年の本ですが10年経った今の方が身に沁みますね。苫米地さんは本書で以下のように述べています。

私たちは生きていく以上、さまざまな理不尽を引き受けていかねばなりません。それが生きていくということだからです。

『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』p38

これは自分のせいではないもの(理不尽)も自分のせいだと思えというものではなく、どうしようもない世の中の事情に目を向ける(抽象度を上げる)とイライラが減るはずだということです。道端で突然ぶつけられたらイラっとしますが、相手が子供や発熱したり事故に遭ったりして急いでいたと思うと怒りも少しは治まりますよね。

他にも、他人の考えは分からないのだから気にしてるのは自分自身だよね(だから気にするな)という話や、苫米地さんで最も好きな時間は未来から過去へ流れているという話も載っていました。

他人の目に移っている自分というものは、自分がつくりだしている虚像です。

『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』p71

「時間が未来から過去に流れる」は結婚や出産が分かりやすいですね。たとえ人生が(主観的に)どんなに酷いものであっても、その一つでも違えば目の前にいる子供は全くの別人になってしまう。そう考えられた時に酷かったはずの過去も必要だったと捉えられる。未来が過去(の解釈)を変えるというものです。だから過去に囚われず未来に目を向けようという結論になるわけですね。その通りだと思いますし、大好きな考え方です。

上記の考え方は私の好きなBUMP OF CHICKENの歌詞でもよく見られるんですよね。一緒にするなというファンの方は多いかもしれませんが、試しに歌詞を見返してみてください。

人間の幸福の定義を決めてそれ以外をサルとかゴリラとか言い出したり、日本じゃそうそう餓死しないから食べられないことは気にするなといった「うーん」という内容もあるのですが、学ぶことも多く捨てずに本棚に置いておくべき本だなと判断しました。私は、紙の本のメリットは本棚など目に付く場所に置いて自分を律することにあると思っています。

本のシミ取り

前置きが長いですね…。さて、捨てないと決めたは良いですが問題があります。それはこのシミ!

捨てると思ってたから気にしてませんでしたが、本棚に並べるとなるとなーんだか嫌ですね。別にベタ付いたり臭いがしたりはしないのですが、気持ちの良いものではありません。さらにはカバーを浸透し本体にも付いてしまっています。

そこで漂白剤を使ってシミ取りをすることにしました。早速キッチンハイターをプシュッと…。

・・・・・・

これ、ティッシュに染み込ませてシミ部分だけに当てるべきでしたね…。以下のように漂白剤によってマダラ模様の跡が残ってしまいました。

裏側は全然取れてない

思ったよりシミが取れてないなと思ったので、さらにもう一発

その間に本体の方も試しにかけてみます。最終的に透明なブックカバーをかけてカバーが絶対に外れないようにする予定なので、別にこちらのシミは取れなくても構いません。ただのテストです。

本体の方はカバーよりも固い紙だったためか非常に残念な結果に終わりました。本体の場合は必ずティッシュに漂白剤を染み込ませてシミだけを拭き取りましょう。

シミ以外の場所のダメージが大きすぎる
普通のページに水をかけた時をイメージすればそりゃそうなる

さてカバーの方ですが、漂白剤を水を染み込ませたティッシュで入念に吸い取ると以下のようになりました。

なかなか良い感じでしたが乾くとシワシワになってしまいました。

アイロンでどうにかなるだろうとアイロンかけた結果がこんな感じ。どうでしょう?近づけてるから目立ちますが、パッと見は気付かないと思います。

シミ取り作業はここで切り上げ、ブックカバーの出番です。鼻をくっ付けると分かる程度残ってる漂白剤の臭いもカバーをかければゼロです。ブックカバーは『【ブックカバー】『コミック番長』と『コミック侍(コミック忍者)』は別物』で紹介した『コミック侍』

B6実用書用です

ブックカバーをかけるとこれだけ目立たなくなります。

写真だと固定されていますが、実際は光がビニールに常に反射しているので明るい場所では殆どシミもシワも見えません。少し黄ばんでいるけど時間経過によるものかなといった程度です。もっと綺麗にシミ取りできる人もいるのでしょうが、個人的には大満足でした。


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