見出し画像

「仲間」がいることで実現できることは広がる | 代表インタビュー#2 小林一雄

台東区の下町:入谷にあるビル  ソレイユ入谷で、個性あふれるユニークな3つの施設を運営する、合同会社 点と線と面。

・新しい時代の “公民館” 的スペース SOOO dramatic!
・創る人のためのコワーキング&シェアアトリエ reboot
・「ベンチャー企業の成長と価値創造の支援」をコンセプトとしたシェアオフィス ベンチャーステージ上野

私たちの事業や活動、想い、これからの展望などを少しでもお伝えしようと、2回にわたって代表2名(今村ひろゆき・小林一雄)、それぞれのインタビューをお届けしています。

小林一雄
昭和46年生まれ。小学校から大学まで台東区竜泉で育つ。慶應義塾大学理工学部機械工学科を卒業後、日野自動車工業に入社。 エンジンを3D-CADでで設計するプロジェクトに従事。 その後、昭和39年設立の祖父の代から続く家業のメトロ設計に入社。 経営を学ぶために慶應ビジネススクールに通いMBAを取得。情報システム部門の設立や情報システム関連の新規事業の立ち上げを行い、平成20年より五代目社長として代表取締役に就任。 2004年より、昭和43年竣工の古い自社ビルを活用したインキュベーション施設”ベンチャーステージ上野”をビジネススクールの同級生と共同で運営を始め、2014年にまちづくり会社ドラマチックの今村さんとシェアアトリエrebootを開設。2015年より「現代の公民館」をコンセプトとしたイベントスペースSOOO dramatic!を開設。 
▼メトロ設計株式会社
https://www.metro-ec.co.jp/

地域に密着した事業をやりたいと考えていたんです

メトロ設計 社員さんの集合写真。SOOO dramatic!にて

ーー合同会社 点と線と面の代表社員であり、メトロ設計株式会社の社長でもある小林さん。まずはメトロ設計について教えてください!

メトロ設計は、満州鉄道の技師をしていた祖父が敗戦して日本に引き揚げてきた後、現在の東京メトロの前身である帝都高速度交通営団に就職し、定年まで働き退職した仲間と昭和39年に設立した建設コンサルタントの会社です。設立当初は地下鉄のトンネルや駅の設計をしていましたが、4代目の社長である父の時代に地下鉄の設計技術を活かして都市の地下のインフラ(上下水道や無電柱化など)の設計をするようになりました。私は5代目社長で、今年で社長になって15年目になります。

ーーすでにメトロ設計の社長をされていた小林さんが、新たな事業として点と線と面を立ち上げたきっかけは?

合同会社点と線と面の設立は2015年ですが、シェアスペースの運営は2004年から自社ビルの4階で「ベンチャーステージ上野」というインキュベーション施設を、私のビジネススクール時代の同級生と一緒に立ち上げた時から始まっています。私がこの台東区入谷が小学校の頃から住んでいる地元という事もあり、地域に密着した事業をやりたいと考えていた時にドラマチックの今村さんに出会い、2014年に一緒にシェアアトリエrebootをビルの2階で立ち上げ、2015年に1階のイベントスペースSOOO dramatic!をオープンするにあたり、施設の運営を専門に行う法人としてドラマチックさんとメトロ設計の2社で共同出資して法人化しました。

ベンチャーステージ上野では創業スクールなども開催

ーー地域に密着した事業を…とスタートした、点と線と面。当時、思い出に残ることは?

現在、SOOO dramatic!のスタッフとして活躍してくれている秋元さんとの出会いや、オープニングイベントで地元の町会の方々や劇団さん、芸大などの演奏家、アーティスト、東東京のクリエイターや町工場の方々などメトロ設計の仕事をしていた時には会えなかったような方々が駆けつけてお祝いしてくれた事ですね!オープン当初の1年間はイベントスペースをみんなに知ってもらうために毎週のようにイベントを実施していたので楽しかったけど、スタッフみんなが疲れて次々にダウンしていったこともいい思い出です(苦笑)。

なつかしい2015年4月のSOOO dramatic!オープニングイベント
こちらは2018年のSOOO dramatic!周年イベント

ーー小林さんが考える、それぞれのスペースの一言キャッチフレーズをお願いします!

reboot:日本を再起動せよ!
SOOO dramatic!:日常をドラマチックに!
ベンチャーステージ上野:起業しやすい場をつくる!

コミュニケーションを大事にするreboot。定期的にメンバーミーティングを開催

地域の点と線と面をつなぐ


ーー点と線と面の代表として、そして地元 台東区入谷で、どんなビジョンを描いていますか?

社名に込められた思い通り、「点と点(人や場所)がつながり線となり、線がつながり面となる」事を実現していきたいですね。東東京は、まだ家賃も安く、モノづくりをする製造業も多いエリアですし、下町人情が溢れている地域なので人とのつながりが”新しいコトやモノ”を生み出せる可能性を秘めているエリアだと思います。

地域を知ってもらい、人や場所をつなぐ、まち歩き
昔ながらの下町の街並みを残しつつも、近年では住宅地としても人気のエリアです

ーー地域の点と線と面をつなぐ…まさに、小林さんは地域のさまざまな事業やプロジェクトに関わっていますね!

2015年のSOOO dramatic!をオープンしてから、「good day 入谷」という周辺のマップを作成して、まち歩きをしてもらいまちを良く知ってもらおうというイベントを実施してきました。2016年には「EastSideGoodSide(イッサイガッサイ)東東京モノづくりHUB」というモノづくりが盛んな東東京の「ヒト」と「モノ」と「バ」をつなげて創業者をサポートし、東東京をワクワクする地域に変える創業支援ネットワークの活動を開始しました。この活動では、東東京で活躍されている経営者の話を聞くトークイベントや、交流会、創業スクール、新しいコトを始めたい人の後押しをするイベントなどを開催してきました。

2018年 イッサイガッサイ 訪問型セミナーSpeak East @ 喫茶ランドリー

コロナ禍となりリアルでのイベントが開催できなくなり新しい事を始める活動が制限されてしまいましたが、昨年2021年11月には歴史的なランドマーク的な建物として地元で愛されてきた、大正15年竣工の旧坂本小学校が解体されるという事で「入谷の記憶を未来に繋ぐ会」を地元有志のメンバーと立ち上げ、最後の大掃除の活動を実施して、2022年2月に最後の建物のお別れ式である「棟下式(むねおろしき)」を開催しました。当日は卒業生も含め約800名の方が訪れ校舎の最後の姿を惜しまれていました。

96年間ありがとう!メッセージボードにはたくさんの思い出や感謝の言葉

そして2022年5月からは昨年より鶯谷のサウナセンターの屋上で養蜂を開始されている鶯谷ハニーラボの方々と一緒に、当社ビルの屋上を第2養蜂場として3群の蜂達を育て鶯谷を中心にした2~3Km圏内から集めてきた台東区産のハチミツを収穫しています。今年は第1・2養蜂場合わせて約200kgのハチミツが採れました。

ソレイユ入谷ビル屋上。実はこんな風に養蜂をしています
鶯谷ハニーラボのハチミツは、イベントなどで販売 @uguisudani_honeylabo

ご縁、そして仲間


ーー地域も事業内容も、どんどん広がり変わってきていますね!


一言で言うと、出会った人との「ご縁」で広がっています。その時々で、助けてくれるいろいろな方になぜかお会いする機会が多いんですよね。

ーー仕事をする上で、大切にしていることは何ですか?

これは当社の経営理念にも入っているのですが「仲間」です。一人では多くの事を実現できませんが「仲間」がいることで実現できることはどんどん広がっていきます。

ーー最後に、これからの展望・野望をみなさんに!

入谷・根岸・鶯谷をもっと魅力的な街にしていきたいので、一緒に盛り上げてくれる「仲間」を募集中です!よろしくお願いします!

ソレイユ入谷 昭和通り側の入り口で、代表2ショット!

▼小林が関わる会社/事業/プロジェクト

メトロ設計株式会社

good day 入谷

EastSideGoodSide(イッサイガッサイ)東東京モノづくりHUB

入谷の記憶を未来に繋ぐ会

鶯谷ハニーラボ



▼小林が過去に掲載されたインタビュー記事