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ひとりぼっちをつくらない(1)

今日は仕事の備忘録です。

宮崎県社会福祉協議会と、Community Design Lab.(三股町社協)による「みやざき交流集会 2022 in みまた」に参加しました。

「みやざき交流集会」とは

世代や所属などに縛られず、制度などにもとらわれず、様々な活動を行っているもの同士が気軽につながれるネットワーク作りを目指しています。
宮崎県社会福祉協議会

という主旨で2019年より定期的にイベントが開催されています。今年度のテーマは「孤立、孤独と向き合う」。これまで3回開催され、「みつける」「つながる」「ささえる」というテーマで「ひとりぼっち」をつくらないためにできること、を考えています。

本日第4回目は、地域課課題の解決のために、次々と地域住民をまきこんだ活動を立ち上げている全国でも注目のまち「三股町」に集合。地域課題の解決にむけて、課題の発見、ひととの繋がり作り、支える仕組みをどのように作っているのか、拠点をツアーで回りながら知り、考えていくものでした。

詳しくはこちらへ

ここからはラフにまとめます。

参加者は予定を大幅に上回る80名超え。ひかりの森こども園横にあるビオトープと呼ばれる施設に集まりました。まずは「特定非営利活動法人ふくおかNPOセンター」代表の古賀桃子さんによる、これまでの集会の振り返り。私は今回初参加だったので、これまでの内容をまとめてもらえて大変助かりました。

「地域での孤立」という課題に対するいくつかの対策の中で印象に残ったものは

「孤立者の発見」の方法として
心を開けるアイテムを活用すること(猫、食料品など)

「孤立者とつながる」方法として
いるところ、いそうにないところに出向く

「孤立者を支える」方法として
〜する(主体)、〜される(客体)のごちゃまぜ
*支える側、支えられる側と分かれるのではなくどちらにもなりうる関係性を維持する

など示唆に富んだ内容でした。

この後、8グループに分かれて関係施設を巡るツアーへ。

①森の子学習塾/タテヨコナナメ
毎週火曜日19-21時までの無料の学習塾。家庭教師をしていた地域の人が、高校に行きたいけれど経済的に難しい女の子と出会い、地域の有志が団結したのがきっかけでスタート。勉強だけでなく夜ご飯も用意されるようになり、今では毎週大人も子供も合わせて50名ほど集まるそう。送迎と持続のための費用が課題だそう。窓口は社協とネット申し込み。

②みまたん宅食どうぞ便
困窮世帯へ月1回食材を家まで届ける活動。食材の配達を通して家庭の困りごとや孤立者を見つけ、支援に結びつけることが目的。18歳以下の子供がいて困窮している世帯が対象。現在74世帯に定期的に届けている。食材と一緒に栄養士さんと考案したレシピを添えて。配達ボランティアは60、70代の方が多い。子育て世帯がボランティアになると、同じ学校の友達のお宅だったりと気まずい状態が発生するから(なるほど)。森の子学習塾へつなげることもある。

宅食の説明

③コメーキングスペース コメ
おしゃれな店内と物販、軽食やコーヒーが楽しめるコミュニティカフェ。居場所が必要な人が気軽に訪れ、緩やかにつながることができる。半分セルフサービスなので、気軽に入れるのも良い。音楽会やまちの集会など、多様な使われ方もしている。

のれんもかわいい

④樺山購買部
惣菜と文具、ときどき本のお店。でありながら、一人暮らし高齢者の買い物支援、寄付文化の醸成、多文化の交わる場所、を一体的に行っている。面白いのが文房具の寄付。チビた鉛筆などが子供達からも寄付され、適当に値段がつけられて売られている。オリジナルタオルやシャツ、ガチャやオリジナルのシールなど雑貨や駄菓子屋のイメージも混在する、つい長居したくなる場所。

樺山購買部外観とグループ2の皆さん
手作りのお惣菜が美味しそう
オリジナルタオルとシャツ
三股の伝承をビックリマンシール風に!これも地域活動
三股の名物の消しゴムハンコ
子どもたちからも文具の寄付 寄付文化の醸成あっぱれ!

明日につづく。