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僕の誕生日

いぬうた市の、きゅん君は本日、誕生日を迎えました。
きゅん君はこの日が来るのを、
ずっと心待ちにしていました。
これまでに何回か誕生日を迎えましたが、
いずれの日も大変楽しい一日だった、
思い出でいっぱいだからです。
だから今年の誕生日も、
きっといい日になることに間違えないさ。
そう、確信を持っている、きゅん君です。
なので、昨晩はわくわくしてなかなか眠れず、
ちょっと寝不足の、きゅん君ですが、
まず朝イチに、プレゼントが思いつかず泣いてしまう、
かわいい、ぐーちゃんの一面が見えて、
心がほっこりしたので、
これは幸先のいい1日のスタートが切れたと、
ますます、いい気分です。
そしていよいよ散歩の時間です。
道ゆく、わんこたちに、
「僕、今日、誕生日なんだよ」
と、言うと、みんな、口を揃えて、
「それはおめでとう」
と、祝福してくれて、きゅん君は、
何かを成し遂げたヒーローのような気分です。
中には、「いくつになったの?」と、
続けて聞いてくれて、
「6歳になりました」と、言うと、
「まあ、それはお若く見えるわ」
と、大抵の、わんこは言ってくれて、
きゅん君はますます得意満面です。
そうして、にやにやして歩いていると、
それまでは、プレゼントが思いつかなかったせいか、
終始おとなしかった、ぐーちゃんが、
本領発揮をしてきました。
「何か若いって言われて舞い上がっているようだけど、きゅんは意味を履き違えてない?それはいちいち自分の誕生日を言って回っている感じが、子供っぽいって言われてるんだからね。ぐーは喜んでいる場合じゃないと思うけど」
ちくりと、鋭いことを言う、ぐーちゃんです。
これには、きゅん君も、痛いところを突かれたようで、
そのあとの散歩では、わんこに会っても、
おめでとう。を強要するのはやめました。
しかし、家に帰ってから、きゅん君の調子は戻り、
僕、誕生日だから、かわいがって。
と言わんばかりにママにずっと甘えて、
ママも、誕生日だからと、ずっと、きゅん君を、
甘やかしてくれて、その姿をずっと見ていた飼い主は、
きゅん君は保護された、わんこだから、
正確な歳は、誰にも分からなくて、
自分が適当に歳を決めたのだけれども、
まだまだ行動が幼いから、
今年も5歳でいいんじゃないか?
とママと話し合い、飼い主とママの意見は一致しました。
そうゆうことで、きゅん君は今年も、
5歳ということで、よろしくお願いします。
こうゆうのも留年と言うのでしょうか?
でも、ママにとっては嬉しい、
きゅん君の留年でありました。

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