金子きゅん太郎 千字の犬のお話

金子きゅん太郎です。勝手に金子門下を名乗っています。金子みすゞ先生ごめんなさい。中身は…

金子きゅん太郎 千字の犬のお話

金子きゅん太郎です。勝手に金子門下を名乗っています。金子みすゞ先生ごめんなさい。中身は、詩と銘打ってますが、フタを開ければ、愛犬たちのへんてこ話ばかりです。よろしかったら、ご一読の程を。 https://instagram.com/quntaro_kaneko?r=nametag

最近の記事

愛情物語

「どうもですー!いぬうた市の、ぐーです!ぐー、歯磨きさんは嫌いですけど、歯磨き粉さんは好きな、ぐーこと、ぐーですー!このお場合、一体、どうすればいいのー?」 と、冒頭から、ぐーちゃんの問いかけから始まりましたが、 そうですね。きゅん君、どうすればいいと思いますか? 「そんなの簡単だよ。ぐー、歯磨きが嫌いなことと歯磨き粉が好きなこと、どっちが、ぐーの中で大きいことなんだ?重いことなんだ?」 そう、きゅん君が、ぐーちゃんに逆に問うと、 「そうねえ。それは、ぐー、歯磨き粉さん、大好

    • いろいろな、いぬうた市の夢

      「ぐー、昨晩、僕は面白い夢を見たんだ。それわね、こんな夢さ」 と、いぬうた市、きゅん君、朝起きるやいなや、 ベッドの横にいる、聞いてもいない、ぐーちゃんに、そう語りかけました。 面白い夢を見たから、話したくてたまらないんですね。 「ぐー、まだ眠いのにー。まだ寝ていたーい」 ぐーちゃんは眠そうにめんどくさそうにしてますが、 まあ、しばし、きゅん君の夢の話を聞いてやって下さい。 「えーとね。ある日さあ、急に、いぬうた市が地面ごと浮き上がったんだよ」 と、ゆっくり語り始める、きゅん

      • ホコリだらけで無理

        「いえーい!今日はドッグランだー!考えてみれば、ずいぶん久しぶりだー!その分ばかすか走ってやるー!」 と、いぬうた市の、きゅん君が大喜びで、そう言えば、 ぐーちゃんも負けずに大きな声で叫びます。 「やったわー!ぐーの大好きなドッグランさんだー!きゅんの言う通り、だいぶご無沙汰しちゃったわね。その分、今日は夕方まで遊ぶわー!」 などと、相当張り切っている、おふたりです。 今はまだドッグランに向かう車中ですが、 気分はもうドッグランにいる感じで、 今すぐにでも走る勢いの、 きゅん

        • 土が好き

          おーい!いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃん! 現在、散歩の途中とお見受けしますが、 ずいぶんと急いでいらっしゃいますね。 リードを持っているママを引っ張ったりして、 何でそんなに急いでいるんですか? 「それは土だよ!土!土!僕も、ぐーも早く土の場所に行きたいからさ。だから急いで走っているんだ」 なるほど。土の場所に早く行きたくて急いでいるんですね。 確かに今いらっしゃる場所はコンクリートですが、 もうすぐ、いぬうた公園なので、そこまで行けば、 土がいっぱいありますけど、でも

          抱っこはママを見るため

          ああ、今日も、いぬうた市に陽は落ちて、 そろそろ、きゅん君と、ぐーちゃんの家では、 夕飯の時間に差し迫ってきました。 1階のキッチンではママが何やら調理中で、 横のダイニングルームには、早くも、 きゅん君と、ぐーちゃんが夕飯スタンバイしています。 「まだかなあ。まだかなあ。お夕飯まだかなあ」 ぐーちゃんは歌をつぶやきながら、ママをひたす凝視中で、 で、きゅん君といえば、そわそわしきりです。 「ママは今、料理を作っているのか?それとも果たして、僕らのフードを皿によそっているのか

          さまようストーブ

          さあ、いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃん! 今日も元気にお散歩に出かけましょう! と、今はまだ朝と言っていい時間に、 ママと散歩に出た、おふたりであります。 天気もいいし、絶好のお散歩日和ですね。 そんな日の散歩は一体どこに行くんだと思います? 果たしてママはどこに連れて行ってくれるんでしょうね。 「うるさいなあ。僕、ちょっと気になることがあるんだから、しばらく黙っててよ」 と、これは、これは、きゅん君に怒られてしまいました。 で、きゅん君、その気になることって何ですか?

          楽しい色って何色?

          おやおや、何やら、いぬうた市の、きゅん君と、 ぐーちゃんが、自宅の2階のベランダで、 周りの風景を見ながら、いろいろと何かを、 話をしてるみたいですよ。 きゅん君、ぐーちゃんと一体、何の話をしているのですか? 「いろいろだよ。いろいろな話をしているんだ」 いろいろは分かっているんですよ。 だからどんないろいろな話をしているんですか? 「だからいろいろだよ。いろいろな色の話だよ」 なんだ。色の話ですか。 「そうだよ。だからさっきからそう言っているのに」 と、にんまり確信犯的に笑

          桜の花びら落ちている

          いぬうた市の本日といえば、実に実に春うららなお天気で、 絶好の散歩日和と言えますね。 で、きゅん君と、ぐーちゃんといえば、 まさしくママと絶好調に散歩中で、 さんさんと降り注ぐ日差しの中、 軽やかに歩くふたりであります。 自然と鼻歌が出たりして、これはこれは、 今日の散歩は大変楽しいものとなりそうですね。 「間違いないよ。桜はだいぶ散ってしまったとはいえ、地面には桜の花びらが一面敷き詰められていて、これがとっても明るい気分にさせてくれるね。これが楽しくない訳ないよ」 と、その

          眠れないトゥナイト

          現在、いぬうた市は真夜中であります。 さぞかし皆さん、夢の中にいることでしょうね。 しかしここに、ぽつんとひとり残されている方がおります。 それは、ぐーちゃんです。 特に理由はないと思われますが、ぐーちゃん、 今晩、眠れずにいるのです。 ずっと、自宅の2階の寝室のベッドの上で、 今、眠れるか?今、眠れるか?と思っていますが、 思いとは裏腹に全然眠れずにいます。 そんな、ぐーちゃんの気持ちも知らずに、 横では、きゅん君がマヌケづらで、 ごーごー爆睡しています。 その、きゅん君の

          飼い主、オヤツくれない

          いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんは、 飼い主に大いに不満があります。 それはそれは言い出したらキリがない程で、 いっぱいいっぱい、またいっぱいとあるのですが、 強いてひとつあげるとすると、 オヤツをくれないことでありました。 おっ、きゅん君、この事に関して、 言いたいことがあるみたいですね。 ではどうぞ。 「えーとですね。だいたいそもそもにおいて、飼い主はいいとこなんて、皆無なんだから、せめて、せめてですよ。オヤツくらいくれて、僕らにちょっとは好かれようとしてもいいんじゃ

          雨の日シフトで乗り切ろう

          「ぐー、今日の、いぬうた市の天気予報は残念ながら雨だそうだ。窓から空を見れば分かる通り、まだ降ってはいないものの、この、どんよりした空模様、いつ雨が降ってきてもおかしくない。となるとママは散歩に行きだからないだろうし、僕も雨の中歩くのは好まない。なので今日はこれから気持ちを切り替えて、雨の日シフトでいこうではないか。例えばトイレは家の中で済ますとか、外で運動出来ない分、家でわんプロに励むとかだ。雨の降るのは仕方のないことだから、雨の日は雨の日でちゃんと楽しく暮らせる僕らをママ

          雨の日シフトで乗り切ろう

          テレビの音が聞こえる

          今日の、いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんといえば、 ママはちょっとお出かけしていて、本来、休日なので、 家にいるはずの飼い主も気がついたらいないので、 結果、留守番ということになってしまっている、 おふたりなのでありました。 「そうなんだけど、ちょっとおかしいことがあるんだよね」 何ですか?きゅん君。おかしいことって。 「1階のダイニングルームのテレビが点いているんだよね。誰もいないのに、さっきから、どっかで音がしているなあ。と思ってダイニングルームに来てみたらテレビが点

          鳥のさえずり

          いやあ、春ですね。 いぬうた市も本格的に春のシーズンと、 いった感じになりました。 例えば朝を迎えた時からも春は大活躍です。 えっ、具体的にそれは何か?ですって。 ではそこんところはせっかくですから、 きゅん君に答えていただきましょう。 では、きゅん君、お願いします。 「ラジャーでございます。では、ワタクシきゅんが、その鳴き声のマネをしてお伝えします」 あら、きゅん君、ダメじゃないですか。 鳴き声なんてヒント出してしまったら、 すぐにバレちゃうではないですか。 まあ、でも言っ

          オモチャは新しい方がいい

          さあ、やってきましたよ。 って、何が?というと、アレですね。 例のアレです。 いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんが、 毎月来るのを楽しみにしている例のアレです。 「まあ、今月もいらっしゃったのね。アレさんが。今回はどうゆうアレさんでしょう?」 と、ぐーちゃんも期待がワクワクです。 「ちょっと待ってよ。何だよ、ぐーまで。アレとか言っちゃってさ。ちゃんと説明しないと分からないじゃないか。アレというのは、わんずボックスという、犬グッズがいろいろ入った宅配便で、ママが、それを毎月注

          チューリップとぐーちゃん

          あら、いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんの家の 庭の、 玄関近くに置いてある鉢植えに、 チューリップが咲きました。 黄色と赤のチューリップです。 早速、ママは鉢植えの隣に、ぐーちゃんを座らせ、 写真を撮りました。 その写真を見せてもらった、ぐーちゃんは大喜びです。 「わあ!何てステキなお写真なんでしょう!ぐーも可愛く撮れているし、その、ぐーに負けずにチューリップさんのキレイなこと。キレイなこと」 と、ぐーちゃんお気に入りの1枚になりました。 それからというもの、ぐーちゃん、

          縁起とジンクス

          おやおや、今日も今日の日差しを浴びて、 いぬうた市はご自宅のお2階のあるベランダで、 この晴天の元において、 ずいぶんと満喫されているご様子ですが、 そんな、きゅん君も、ぐーちゃんも、 さぞかし性格はおおらかなんでしょうね。 細かいことなんて一切気にしないというか、 例えば、縁起を担いだりとか、ジンクスがあるとか、 ないとか、そんなことも全くないんでしょうね。 「おい、黙って聞いてりゃ、僕を無神経みたいに言いやがって。こんな風に見えたって、ただ寝転んでいるだけじゃなく、いろい