金子きゅん太郎 千字の犬のお話

金子きゅん太郎です。勝手に金子門下を名乗っています。金子みすゞ先生ごめんなさい。中身は…

金子きゅん太郎 千字の犬のお話

金子きゅん太郎です。勝手に金子門下を名乗っています。金子みすゞ先生ごめんなさい。中身は、詩と銘打ってますが、フタを開ければ、愛犬たちのへんてこ話ばかりです。よろしかったら、ご一読の程を。 https://instagram.com/quntaro_kaneko?r=nametag

最近の記事

うるさい!と怒られた

今の、いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんといえば、 自宅の1階のダイニングルームにいらっしゃいますが、 あれあれよく見ると、きゅん君も、ぐーちゃんも、 何だか、シュンとしてるというか、 しょんぼりしてるというか、元気がないように見えますが、 一体、何かありました? 「あったも何もないよ。めちゃくちゃあったよ。それは僕が1番恐れていることさ。本当、最悪だよ」 きゅん君が1番恐れていることですか? もしかして、ぐーちゃんもそれが1番ですか? 「そうよ。ぐー、それが1番イヤなこと

    • 入ったことない部屋

      「あれれ、そういえば、この僕の家の中で僕が1箇所入ったことのない部屋があるな」 と、ふと、ある瞬間にそう思った、 いぬうた市の、きゅん君は、 ちょうど自宅にいたこともあって、 その部屋にかけつけてみました。 その部屋は2階の寝室の中にあります。 そこでまた、きゅん君にある疑問が生まれました。 「部屋の中にまた部屋?よく考えるとこれっておかしくないか?何故、部屋の中にもう一回部屋がないといけないんだ?」 別におかしくはないんですけどね。 そこはだってウォークインクローゼットです

      • セミーン登場

        みーん!みーん!みーん!っと、 朝から何ですか?誰ですか? 外がとてもうるさいですね。 いぬうた市の朝は静かでのどかなんですから、 ちょっと静かにして下さいな。 「それは無理な相談ってものだよ。だってやっとこの季節が来るのを待ち焦がれていたんだから」 とは、きゅん君の発言です。 あら、きゅん君、この鳴き声にずいぶんと同情的ですね? そのココロは一体何ですか? 「それは、何てったって、いぬうた市に本格的に夏が来たって証拠だよ。それを伝えてくれてるんじゃないか。いわば彼らの仕事な

        • 猫のマネをするママ

          あれ?何だか、先程から、家の中で、 にゃあ。にゃあ。 と鳴く声が聞こえませんか? いぬうた市の、きゅん君、ぐーちゃん。 にゃあ。にゃあ。 っていうことは、これは、にゃんこの鳴き声ですよね。 でも外なら分かりますけど、 何で、きゅん君と、ぐーちゃんの家の中で、 にゃんこの鳴き声が聞こえるのでしょうか? もしかして、いつの間にか、 にゃんこを飼い始めたのですか? 「違うよ。この猫の声は本当の猫じゃないよ。よく聞けば分かるでしょ。それくらい」 えっ、きゅん君、違うんですか? 本物の

          ゴミが荒らされている

          「ありゃー!これはひどいなー!カラスのやつ、全くしょうがないなー!僕たちの、いぬうた市を荒らすなんて」 と、冒頭から、きゅん君が、 ちょっと怒り気味の呆れた声が聞こえてきましたよ。 これはママと、ぐーちゃんと朝の散歩に出た早々、 近くの道路がゴミにまみれていたからです。 なるほど。今日は生ゴミなどが含まれた、 可燃ゴミを出す日なんですね。 そのゴミをカラスが荒らしたという訳ですか。 何かカラスにとって、美味しそうなモノでも、 含まれていたんですかね。 「まあ、そうなんだろうな

          僕らの写真がいっぱい飾ってある部屋

          いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんは、 ママに大変愛されています。 ママはとにかくふたりが可愛くて仕方がないようで、 それは家の中の様子を見ても、人目で分かります。 で、その様子とは何か、というと、 とにかく家のいっぱい、どこに行っても、 ふたりの写真や絵やイラストが所狭しと飾ってあるのです。 「そうなんだよね。まあ嬉しい限りさ。その中で僕の1番のお気に入りはママの友達が描いてくれたイラストだね。これがまた僕の特徴をよく捉えているんだよ」 だそうですね。きゅん君の場合は。

          僕らの写真がいっぱい飾ってある部屋

          そんなに、吠えるな!って吠える

          いぬうた市の、きゅん君には、苦手なわんこが、 近所にちらほらいたりします。 特に、きゅん君が苦手なのは、 自分より大きいわんこだったり、 自分より若いわんこだったりして、 そんなわんこと散歩中、ふと出会ったり、 すれ違ったりすると、きゅん君は、 その思いの丈を口にするのです。 さて、きゅん君、具体的に何て言うんですか? そんな時。 今は自宅でくつろいでいる、きゅん君に聞いてみましょう。 「それはだね。大抵は、吠えるな!だね。先にちょっと言っておくと、僕が苦手な犬は確かに僕より

          そんなに、吠えるな!って吠える

          ロケに会ったよ

          「今、そこの、いぬうた公園でロケに会ったよ。たぶんまだいるだろうから、きっと君たちもロケに会えるよ」 と、ある日、いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんが、 ママと散歩で、いぬうた公園に向かっている最中に、 知り合いのわんことすれ違った時、 ふとそんなことを言われました。 「へえ、そうなんだあ。ロケね。ロケ。それはいいね」 と、咄嗟に、きゅん君はそう返しましたが、内心、 「ロケって?ロケって誰だっけ?そんな犬、いぬうた市にいたかなあ?」 と思っていました。 しかし、何となく聞け

          テーブルの水がこぼれた

          「あっ、冷たーい。こりゃ何だあ?あっ、これはもしかして雨じゃないかあ。雨だあー!雨が降ってきたぞー!」 と、おもむろに声を上げたのは、いぬうた市の、 きゅん君ですが、いやいや、今、きゅん君がいるのは、 ご自宅の中ですよね。 それも1階のダイニングルームにいらっしゃるではないですか。 家の中にいて雨がポツンと、きゅん君に当たったんですか? 2階ならまだ雨漏りとかも考えられますけど、 1階で雨に当たるなんてありえないですよ。 「そんなこと言われたって、当たったもんはしょうがないじ

          キャンディで空を飛ぶ

          「おお、今月も来たねえ!よくいらっしゃいましたー!って、今月のは、何だこりゃあ!」 と、いぬうた市の、きゅん君が驚いた理由といえば、 箱の中から見覚えのないモノが出て来たからで、 その箱というのは、きゅん君と、ぐーちゃんの、 ふたりの家には毎月、わんずボックスという、 犬グッズがいろいろ入った宅配便でありまして、 ママが注文してくれたそれには、 毎回その季節季節に沿ったオモチャのぬいぐるみが、 その中に必ず入っている次第です。 で、7月の今月は一体何が入っていたか?というと、

          今日はぐたー!

          あらあら、何ですか?その格好。 いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんの今のその格好ですよ。 もう何というか、全身で今日の天気の不快さを、 表現したかのような、 アゴやらお腹やら、4本の足を、べっちゃり床につけて、 もう私たちバテバテなんですけど。みたいな感じで。 でも今日は仕方がないですよね。 何って、この暑さですもの。 それに加えて、湿気ですよ。湿気。 おまけに風も吹いていないから、 これはさすがにたまらないですね。 しかし、よりにもよって今日みたいな日に、 おふたり、ベラ

          カミナリを探しに

          いやあ、凄かったですね。 何がって先日のカミナリですよ。 雨ももちろん凄かったですが、 カミナリのあのゴロゴローっ!具合が半端なかったですね。 いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんの家の近くも、 それは同じだったようで、雨カミナリが凄かった、 その日の夕方から迎えて翌日の朝散歩の時に、 こんなエピソードがあったのです。 「やーい!カミナリさん、やーい!」 と、すっかり雨も止んで、穏やかな朝早く、 きゅん君とママと散歩に行くべく、 家を出た途端、ぐーちゃんがこんなことを叫んだの

          私のライフスタイルは

          「私ですか。そうですね。私のライフスタイルは一口で言うと、常に優雅に。が、モットーです。例えば、いぬうた市も夏は暑いし、冬は寒いですから、夏は別荘で涼しく暮らて、冬は本宅で暖かく過ごしたりしていますね。まるで、北半球、南半球を季節によって行ったり来たりするようにね」 なんて先程から、いぬうた市の、きゅん君たら、 自宅の1階のダイニングルームのソファに、 偉そうかつ、カッコつけて何かを語っていますね。 一体、どうゆうシチュエーションなんですか? 「何さ。せっかくインタビューごっ

          梅雨の時期の夢

          「今晩はね。支配人さん、ぐー、リクエストがあるの」 と、突拍子に、いぬうた市の、ぐーちゃんがこう言いました。 言われたのは、ぐーちゃんの夢の国の支配人です。 この方は、ぐーちゃんが夜見る夢を、 一斉管理している方なのですが、 ぐーちゃんはことのほか、自身が見る夢の内容には、 とても厳しく厳選していて、なので月頭には、 その月に見る夢の予定を決める会議などが行われて、 そこでだいたい月スケジュールが決まるのですが、 たまに、ぐーちゃんから突発的に今晩のように、 急なリクエストも

          いぬのおまわりさんについて考える

          「すちゃらか、ほにゃらら、てくてく、わくわく、とんてれ、とんてれ、ろーれる、ろーれる、うひゃひゃのひゃー!」 と、いぬうた市の、きゅん君が只今ご自宅でご陽気に、 鼻歌などを口ずさみ出しましたが、 それは一体何の歌ですか? 何かの曲のイントロのような気がするんですが。 「そうさ。えっ?何の曲か分からないだって。これは超有名な曲じゃないか」 いやー。何ですかね。 ちょっと聴き覚えないんですけど。 「まあ、いいや。じゃあ教えてあげるよ。今のイントロは、いぬのおまわりさんだよ」 えっ

          いぬのおまわりさんについて考える

          ぐーちゃんの七夕の願い

          「これは、いぬうた市の、ぐーから、織姫さん、彦星さんへのご連絡です。今日は確か七夕さんですよね。ということはおふたり今日、お会いになるんですよね?その細かいスケジュールさんなどを、よろしかったら、ぐーに教えて頂けないでしょうか?」 と、七夕の朝、自宅のベランダから空を見上げて、 そうつぶやいた、ぐーちゃんです。 そうですね。今晩はたぶん雨は降らないでしょうから、 織姫と彦星は年に一回の逢瀬の日ですね。 でも、ぐーちゃん、そんな日になんで、 ふたりのスケジュールを知りたがってい