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悪夢

本来はロードスターを見に来たのだが、思ってたのとなんか違い帰ろうとした時に巡り合ったこのシルビア。

車というものは不思議なもので“運命の巡り合わせ”と言うのはあながち間違っていないのかもしれない。

だが、僕はこの時はこのシルビアを買うつもりはなかった。
ボロボロだしNAエンジン搭載車でパワーはないし、本当はロードスター買おうと思ってたし。

「他のオーナーに買ってもらえよ。」
そうシルビアに告げその日は帰った。

だが、その夜不思議な夢を見た。
解体所の中であのシルビアがバラバラにされている夢だ。
しかもシルビアの悲痛な叫び声と泣き声がはっきりと聞こえる夢だ。
僕は慌ててそのシルビアを救おうとして走ったが、そこに一向に追いつかない。
どんどん離れてい遠ざかってる。
けれども悲痛な叫びと、泣き声ははっきり聞こえる。
そして「助けて‼︎」という声を聞いたと同時に目が覚めた。

目覚めの悪い夢だ。
そう思いながら起き、顔を洗い鏡を見ながらボーっとした。

やはり昨日の夢が頭から離れない。
気がつけば、僕は昨日訪れたあの中古車屋に来店予約を入れていた。

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