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MBA日記:イシューの特定が最も汎用的で最も効果的

みなさん、こんにちは。

グロービスは必須科目と選択科目があります。

その中の選択科目に該当しますが、ほぼ全員が修了している科目が「クリティカルシンキング」です。

この科目は、「グロービス学び放題」や「単科」で取得している方も多いはずです。体験コースで受講されている人も多いと思います。


クリティカルシンキングとイシュー

クリティカルシンキングは、一言で言えば「イシューは何か?」を問うもの。イシューを見つけるための方法論とイシューを見つけた後の解決案の探り方を学ぶことになる。

経営学かどうかは置いておいて、結局この「イシューは何か?」という考え方は最高に汎用的で、最高に効果的だと思っている。

名著と呼び声の高い「イシューからはじめよ」でも論じられている通り、神羅万象、ビジネスに関する全ての思考の始まりは「イシューは何か?」であろう。

イシューズレの苦悩

経営学は当然学問だが、実務に活かされなくてはならない(イシューの特定やクリティカルシンキングが経営学かという議論は別問題)。
「イシューの特定が大切だ」と言われて「そんなことはありません!」と反論する人間はかなり希少だと思うが、現実にはイシューを直視できないケースが多い。

実務で多くの立場で、イシューを掘り下げ続けた、或いは掘り下げ続けることをティーチングした経験から言えるが、本当「イシュー外し」は多い。
自分自身ももちろん苦い経験が。

生産現場でトラブルが多かったので新しい設備更新を検討したが、実際の問題はもっとはるか上流だったとか。担当者のスキル不足と思っていたら関係会社との契約がネックになっていたとか。

こういったズレが生じてしまう要因の一つは短期思考だろう。「とりあえず」自分の責任範囲で進めたい、「とりあえず」今期中に少しで良いから成果が欲しい、こんな状況が透けて見える。自分の過去を振り返ってもそうだ。

マネージャーとしては、短期思考にならないような雰囲気はもちろん評価手法も。

イシューに正面からぶつかる難しさ

イシューにこだわり姿勢は大事だが、固執して掘り続けると、最終的には実体が見えなくなってしまうことがある。遠くから見ていたときはボンヤリと姿があったように思えたが、ものすごく近づくと霞の様に実体がなかった様な感覚だ。
究極的には「社会が悪い」とか「日本の教育問題」「税金の問題」とか巨大な課題に行ってしまい、抽象から具現に迫っていたはずが、最後に超抽象化してしまうことがある。
そこまで突飛な課題に行かずとも「社員数が少ない」「スキルがない(ある人がいない)」など、短期的には解決が難しいイシューに行ってしまうと、組織的にやる気もそがれてしまい良いことがない。

そこで、ある適当なところで深掘りを止めるのが妥当だろう。この辺りの見極めは経験とセンスだろう。

整理された状態が理想

いずれにしても、深掘りをしただけでは解決に辿り着けないから、日頃から自分たちの実力、自分の影響範囲を見極めておく必要がある。
それが「どこまで掘り下げるか」の感覚を磨いてくれる。

また、誰でも出来ることとして、状況や情報をまとめておくことだろう。

以上、雑記の様になってしまったがクリティカルシンキングのまとめとする。

Have a good day!!

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