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不動産を購入するタイミング

については、多くの方が悩むテーマですが、結論から言えば「思い立った時が一番良いタイミング」と言えるでしょう。では、なぜそのように考えるのか、詳しく見ていきましょう。

1. 不動産購入のファイナンス面の重要性

 まず、不動産を購入する際には、返済比率や融資を受ける金融機関の審査基準に大きく影響されます。銀行やその他の金融機関は、職業や年収、勤務先の規模などによって、融資の可否や条件が異なることが多いです。例えば、投資用ローンはホワイトカラーのサラリーマン、公務員、資格保持者などは融資の審査が通りやすい傾向にあります。一方で、現場系の仕事をされている方(上場企業でも)や独立したばかりの個人事業主、派遣社員などは、より厳しい条件が課されることもあります。

 投資用不動産の場合、一般的に年収500万円以上が望ましいとされていますが、500万円未満でも融資を受けられる可能性はあります。ただ投資用ローンは延滞者はまず通らなく審査が厳しいことが多いです。
 また、住宅ローンは比較的間口が広く、独身でも既婚でも、年収に応じて無理のない範囲で融資を受けられることが多いです。親子でペアローンを組むことや、転職してから数か月しか経っていない場合でも、購入が可能なケースもありますし多少のお借入から結構なお借入(500万円位)であれば審査が通過するなんてこともあるため緩い傾向があります。

2. 融資の計算とタイミングの重要性

 次に、具体的な融資の計算例を見てみましょう。仮に3,000万円の物件を、金利2%で35年ローンを組んだとします。この場合、毎月の返済額は約99,378円です。そして、10年後の残債は約2,344万円となります。元利均等返済では、返済額の内訳が元金と利息で分かれ、初回の支払い内訳は元金49,378円、利息50,000円となります。

 この計算で重要なのは、元金が少しずつ減少し、利息も毎月わずかに減っていくことです。1年で約60万円の元金が減ると仮定すると、もし5年間購入を悩んでいる間に、約300万円もの差がつく可能性があるということです。この差は、物件購入を先延ばしにすればするほど、支払う利息や総返済額が増えることを意味します。

 したがって、購入のタイミングを早めることで、将来的な経済的負担を軽減できることがわかります。特に住宅ローンの場合、退職までの期間を考慮して返済計画を立てる必要があります。例えば、65歳で退職することを考えると、30歳で物件を購入するのが理想です。もし、70歳まで働ける場合は、35歳までに購入するのが望ましいでしょう。ただ年齢で決めてしまうのは良くないのでライフプランについてじっくり考えてみるのも良いかと思います。最近は晩婚化が進んだり生活の多様性があったりしますので

3. 生活環境と家族の変化を考慮したタイミング

 家族構成やライフスタイルの変化も、不動産購入のタイミングに大きく影響します。特にお子様がいる場合、彼らと一緒に過ごせる時間は限られています。例えば、2歳のお子様がいる家庭では、20年ほどは家族全員で一緒に過ごすことができるでしょう。しかし、18歳の高校生がいる家庭では、最短で4年後には子どもが独立し、家を離れる可能性があります。

 そのため、お子様が成長して家を離れるまでの時間を考慮して、家の広さや間取りを決めることが重要です。お子様が巣立った後、家が広すぎると感じることが多く、固定資産税や管理費などのランニングコストが無駄に感じることもあります。実際、夫婦二人だけになった後に「マンションにしておけばよかった」「もっと小さな家に住み替えたい」と考える方が多いのも事実です。この頃融資を組むと35年の融資が組めなくなる年齢の方もいらっしゃるためご利用は計画的にです。

 また、戸建ての場合、年齢を重ねるにつれて2階に上がるのが負担になることもあり、平屋やマンションへの住み替えを検討するケースも増えています。

4. 社宅や福利厚生を活用する選択肢

 一方で、社宅や家賃補助などの福利厚生が充実している会社に勤めている方は、無理に購入を急ぐ必要はないかもしれません。例えば、60歳まで社宅に住める場合や、勤続中の家賃補助が半額程度出るようなケースでは、その間に資産運用を行うことが可能です。

 このような方々は、退職が近づくタイミングで自宅を購入するのも一つの選択肢です。運用益を得ながら、将来の住まいを計画的に選ぶことができます。このような柔軟な選択肢が取れる場合は、早めの購入だけが最善の方法ではないことも理解しておきましょう。

結論:購入のタイミングは早ければ早いほどメリットが多い

 最終的に、不動産購入のタイミングについては、早い方が経済的なメリットが大きいという点は明白です。特に住宅ローンは長期にわたる返済となるため、年齢が若いうちに購入することで、月々の負担を軽減できる可能性が高くなります。また、お子様との時間やライフステージの変化を考慮すると、早期の購入が家族全員にとって有益となる場合も多いでしょう。

 計算が全てではありませんが30歳で購入しておけば65歳の時に無借金で残り毎月家賃を産んでもらえます。2件あれば2倍の収益を産んでもらえますため退職後にローンが残る心配もありません。

 ただし、福利厚生や運用状況など、個々の状況によっては購入を急がなくても良い場合もあります。自分のライフスタイルや経済状況に合ったタイミングを見極めることが大切です。

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