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『リズと青い鳥』(アニメ映画)

視聴環境:ユーネクスト

※ネタばれします。


【内容】
『響け! ユーフォニアム』のスピンオフ作品。
北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエ担当の鎧塚みぞれと、フルート担当の傘木希美、高校三年生の二人の最後のコンクールをテーマとした物語。


【感想】
本編『響け! ユーフォニアム』と違って、映画仕様で繊細な線で…作画に力入っているなあと…
全体的に画面が白っぽい…
明らかに、本編とテイスト変えてきてるなあと…

途中挿入される童話の映像を観ていて、昔のテレビでやっていたアニメ、ハウス名作劇場を思い出しました。
ある程度小さい子向けに、こうした品の良いハイクオリティーなアニメ作品提供出来たらいいのになあ、と思ったりしました。
最近、おもちゃやカード、キャラクター商品を売るためのアニメばかりなので…
以前のように、どこかの企業がタイアップしての一社提供で、上質なアニメを作って行くなんてことは難しいのでしょうが…

ちょっと気になったのは、『響け! ユーフォニアム』のスピンオフというのが、全然タイトルにも作品説明にも明記されていないこと…
これ、知らないで観ちゃうっ人いるんだろうなあと思ったりしました。
たぶん作っている方としては、そんなの関係なしに観て欲しいってことなんだろうとは思いますが…なんか引っかかるなあというか、不誠実だなあと思ったりしました。

90分とかなり短い作品でしたが、これはこれでよくまとまってるなあと思ったりしました。
台詞を絞って、ちょっとした動きで繊細な感情表現をしているなあと…
京都アニメならではの萌えを進んで、突き抜けた表現なんだなあと感じたりしました。
本編で追及したかったセンシティブで繊細な部分を、より追求したくて作ったんだろうなあと思ったりしました。
しっかりとやりたいことやってマネタイズと評価を両立させてるんだなあと…

吹奏楽という音をモチーフに人間の機微を、『リズと青い鳥』の物語をモチーフにすることで、人間の関係性をより深堀りしている…

アニメでこんなに自然なやりとり、繊細なニュアンスが表現出来るんだあと…
このくらいの年齢の頃に置いてきぼりにしていた感情とか想いみたいなものを色々と思い起こしたりさせるような作品でした。
同性愛的なニュアンスを含んだ展開ながら、だからといっ性的に展開にもならない…海外とかだと、こういったアニメはどういった風に捉えられるんだろうと思ったりしました。

https://liz-bluebird.com

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