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【主要人材紹介会社(リクルートエージェント、doda、JAC、クイック)の特徴について】

こんにちは。転職SOS 人材業界の中の人です。

今日は年々サービス利用者が増えている人材紹介サービスで高いシェアをもつ4社の特徴において記載したいと思います。

人材紹介サービスの特徴については下記の記事を見てくださいね。


さてさて目次は以下です。


◇人材紹介会社の主要プレイヤー

・リクルートエージェント

・doda

・JAC

・クイック

この4社が人材紹介業界においては、圧倒的に強いです。実際に人材業界で仕事をしていると企業の中途採用の実績はこの4社で占められています。あとはパソナさんやマイナビさんがちらほらという感じですね。なので、この4社に登録をすれば、企業が人材紹介サービスで募集している求人のほぼすべて網羅できていると思います。転職活動をする際はこの4社を利用してみることをおすすめします(自分だったら絶対この4社は利用します)

◇リクルートエージェント、doda、JAC、クイックの特徴の前に・・・

個別4社の特徴を説明する前にこの4社は実は2つに分けられます。

それは人材業界では専門用語的に使用される言葉で「片手型」「両手形」という形で分けられます。

片面型(分業型)エージェント:企業とやりとりをする人と転職者とやりとりする人が別々のエージェント

両面形エージェント:企業とやりとりをする人と転職者とやりとりする人が同じ人のエージェント

※下記の図のような形です。

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片面型(分業型)エージェントは企業の担当者と転職者とやりとりを別々の人にすることで大量の企業、大量の求人、大量の候補者を相手にして事業運営をしています。そのため、取り扱う求人も相手にする転職者もかなり広く扱います。人材紹介事業において圧倒的NO1のリクルートエージェント、NO2のdodaはこの片面型です。大量の転職希望者を集め、そこに大量に求人を紹介し、いずれかの会社に入社をさせるというやり方ですね。

※両社とも両手形のサービスも行っていますが、主には片手型の事業運営を行っています。

一方、両面型エージェントは取り扱う求人も相手にする転職者も両手形に比べてかなり絞って、事業運営を行います。そのため、取り扱う求人も厳選し、相手にする転職者もその絞った求人にあった転職者しか相手にしません。JAC、クイックはこの両面型エージェントとなります。例えば、JACは状況によって変化はしますが、年収600万円以上の求人と年収600万円以上の転職者をメインで取り扱います。クイックは建築業界に強いのですが、建設業、不動産業への転職において、有利になる資格をもっている転職者しか基本的に相手にしません。転職市場価値が高い(今の転職市場のトレンドにあっているとか高学歴、大企業勤務とか難易度の高い資格をもっている)方を数名集めて、そこにめちゃくちゃ魅力的な求人を数件紹介するというやり方ですね。

◇それぞれのエージェントを利用するメリット、デメリット

・片手型エージェントを利用するメリット

①業界、業種ともに大量の求人を紹介してもらえる

片手型のエージェントを利用する最大のメリットはやはり量だと思います。

上記にも記載していますが、大量の企業、大量の転職希望者を相手にしているため、求人の数がとにかく多いです。中途採用をしている大手の会社でリクルートエージェントもdodaも両方とも利用していないという会社はほぼ皆無だと思います(私の人材業界の経験の中でそんな会社にあったことがありません)

そのため、この2社に求人が集まっていることは間違いありません。リクルートエージェントが求人数が業界で最も多いのですが、けっこう人事がリクルート嫌いな会社も多く、そういう場合はdodaのみに預けている求人もあるので、2社は間違いなく利用することをおすすめします。

そもそも人材紹介というサービス自体がメリットが多いのですが、片面型と両面型を比較したときのメリットという意味ではこの求人の数というのがあげられるメリットかなと思います。


・片手型エージェントを利用するデメリット

①業界知識等のレベルが低い

企業と転職者の対応を分業することで大量の企業や転職者を相手にするため、どこかの業界にめちゃくちゃ知識をもっているとかっていうのはあまりないです。というかレベルとしてはかなり低いと思います。

人材業界は異動や退職が他業界に比べると多かったり、景気の波に左右されやすいので、人のいれかわりが激しいです。

私が所属していた部署は50名ほどの規模だったのですが、1年間で3割の人がいれかわるというのが基本でした。

そのため、熟練のキャリアアドバイザーに出会える確率が低いです。

また、転職者の希望を聞いて、それにあった求人をとにかく大量に紹介し、大量に応募意思をもらって、その中でどこかに入社をしてもらえればいいというやり方をするので、業界の知識とかをもとにしたアドバイスというのはちょっと得られづらいかもですね。

企業のことを聞いても企業担当は別にいるので、その企業のことも詳しくないので。。

・両手型エージェントを利用するメリット

①業界知識や専門知識、企業情報をかなり豊富にもっている、取り扱っている企業との関係性が強め

企業を厳選しているため、その特定企業の情報をかなり豊富にもっています。また、いわゆる人気企業から内定を獲得できるような優秀な転職者を相手にしているため、そういった方からも信頼を得なくてはならないため、業界知識や専門知識を片手型に比べるとかなり深く持っている傾向があります。

また、企業からみたときに片手型エージェントに対しては「大量に人を紹介してくれるけど、自分たちが会いたいと思える人はその中から数名しかいない・・・」という印象を持っているのに対して、両手形エージェントには「紹介してくれる数は少ないけど、紹介してくれる人はほぼ自分たちが会いたいと思える人=自社のことをよく理解してくれている」という印象を持っています。そのため、ちょっと背伸びをした応募だったといしても「JACさんが言うなら・・・あってみようかな」みたいなことがあったりします。


②自分の人柄をしったうえで、企業に売り込んでくれる

企業担当と転職者担当が一緒のため、当然自分の人柄や思考性を知ってくれています。採用というのは能力や経験も大事ですが、人柄も大事です。少しスキルが足らなくても自分の人柄や社風とのマッチという部分を売り込んでくれて、片手型では書類選考で落ちてしまうところを企業に「あってみようかな」と思わせれくれる可能性があること


・両手型エージェントを利用するデメリット

①求人の数が少ない

片手型エージェントは相手にする企業も候補者も厳選するため、扱っている求人の数は両手形エージェントと比べるとかなり少なくなります。ただ、厳選しているので、いわゆる大手優良企業の求人ばかりなので、いわゆるブラック企業みたいなものを紹介されることはほぼないと思います。

②業界の理解や企業の理解は深いが、狭い。

人材紹介会社目線でいうと企業と候補者のやりとりを一人でするのって結構工数観点で大変なんです。そのため1人の営業が担当できる企業数って10社くらいになります。なので、その会社には詳しいかもしれないのですが、会社がかわるとまったくわからなかったりします。そういった意味では知識は相対的に狭いです。


◇どのような人が各社にあっているか

片手型:リクルートエージェント、doda

個人的には、転職はしたいけど、自分がどういう業界やどのような会社にいきたいのか、または行けるのかということがわかっていないという人が利用するとメリットは非常に大きいと思います。

大量にある求人を見ながら自分がどういう会社に行きたいのかということを考えることもできるし、なにより「え、こんな会社にこんなポジションがあるんだ」とかいろいろな発見をすることができます。

ただ、あまりにもメジャーなサービスなので、日々転職者が登録をしています。そのため、すべての転職者に丁寧にキャリアカウンセリングとかはしません。彼らも登録をいただいた中で、25~40歳、大卒、転職回数3回以下といった転職市場の中でご支援がしやすい人とカウンセリングをしたがります。転職回数が4回以上あったりする、年齢が50歳を超えているという人はそもそも人材紹介というサービスが向いていないので、求人広告などを見ましょう。

何はともあれ、リクルートエージェント、dodaは求人の数がとにかく豊富なので、どちらかは必ず登録することをお勧めします。


両手形:JAC,クイック

行きたい会社が明確だったり、やりたいことが具体的にある方はJAC,クイックといった両手形を使うことをおすすめします。

この会社じゃないと転職する意味がないとか、これができないんのであれば転職する意味がないという思いが強い方は大量の会社を受けるという転職活動はしないと思うんです。そのため、特定の企業とのパイプが強い傾向がある両手形エージェントをお勧めします。

ただ、片手型エージェントよりも転職者をかなり厳選しますので、相手にされない可能性も多くあります。そういった場合は片手型エージェントやダイレクトリクルーティング、求人広告を使いましょう。

各種リンクです!

https://linkfly.to/30830uBQEJc

以上です!!



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