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【書類選考が通過しない・・・転職活動の落とし穴~①転職回数編】

こんにちは。転職SOS 人材業界の中の人です。

転職活動を始めたときに、あれ・・・全然書類選考が通過しないという人っていると思います。一般的には書類選考の通過率って20~30%といわれますが、あんまりこの数字は気にしなくていいと思います。

通過する人は9割通過するし、通過しない人は10%を切るという感じになります。つまりは、その人の歩んできたキャリアにすべて依存しますということです。書類選考の通過率をあげることはその人の歩んできたキャリアに依存するので、なかなか難しいかもしれませんが、なぜ通過しないのということ理解しておくことはとても大切です。何かしらの理由で落ちているため、その理由を知っておくことで転職活動のやり方をかえたり、職務経歴書を見直したりと自分でやれることはたくさんあります。


そして、日本の転職マーケットにおいて、とてもとても重要な「転職回数」についての話です。

◇日本の転職回数の平均値

・日本で働くサラリーマンが定年退職するまでに実施する平均の転職回数は2~3回といわれています。

そもそも転職回数とは、文字通り何回転職をしたかという回数になります。ネットでググるとこういった数字がたくさんでてきますが、これは人材業界の中で働いていた身としても結構納得感のある数値間です。ただ、もうちょい多いかなという印象ですかね。海外では転職が一般的で10回とかが普通です。ただ、日本の価値観は2から3回というのが一般的ではあります。僕も転職を経験している身なので、この価値観がとても嫌いなのですが、これがなかなかかわらないのは訳があります。後ほど記載しますね。


◇転職回数は何回から多いの?

これは年齢とのかけあわせですね。

20代:0~1回

30代:1回~2回

40代:2回~3回

50代:3回

こんな感じのイメージです。

これ以上あると書類選考の通過率に大きく関係してきます。

実際に大手の人材紹介サービスでは、転職回数が3回以上あると登録をしても「あなたに紹介できる案件が今のところない」というメールが通知され、カウンセリングすらしてもらえないということも多々あります。ひどい話にも思えますが、サービス運営側としては、カウンセリングをしても内定を獲得できないのでは儲けられませんからね。。


◇なぜ、転職回数が多いと選考結果に響くのか

前提として、僕はこの転職回数が多いことで選考が不利になるという考え方が大嫌いです笑

ただ、これは人材業界で働いていてわかったことなのですが、この文化はあと15年くらいかわらないんじゃないかと思っています。今でこそ、転職は一般的になりましたが、転職が一般的になったことと、転職回数に対する考え方がかわるのは別問題なんですよね。

なぜかというと・・・選考が不利になる理由は「日本の職業観の歴史」「選考結果の判断権限を持っている人」と「採用における社内の稟議フロー」が大きく影響をしてきます。

よくいわれますが、日本は「終身雇用文化」「長く辛抱強く働く」ということを美徳とする文化が根強いです。そして、その文化の中で育ち、長く辛抱強く働くことで成功体験を積んで、社内の地位を獲得していったという風に考えている40代以上のおじさんたちがたくさんいます。そしてそういう方が部長、役員となり、書類選考、面接の合否を判断しています。

ただ、この10年くらいで転職が一般的になり、企業も中途採用に本気で取り組んでいます。

結果、中途で入社した人が部長や役員になっているケースが本当に多くなりました。そういう方は比較的転職回数に対して「転職回数が多いだけでその人を判断したりしませんよ」という方も増えてきました。※といってもそういう方も1回~3回くらいの方がほとんどなので、それ以上となると二の足をふんでしまうケースも少なくないです。

ただ、問題はもっと根深くて、それなりの規模の会社であれば、正社員採用となると「どんな人が入社をしてくるのか」ということを面接官だけではなく、役員も職務経歴書だけでも内定を出すうえでの稟議フローで目を通します。

そうなったときに「いやいや転職回数多すぎだろ・・・この人大丈夫?」みたいになり、面接官が内定と判断をしても会社としてお見送りにするというケースが多くあります。

そういったことを積み重ねていくことで人事や面接官も転職回数が多いとどんなに面接をして、いい人でも会社としてOKだせないから最初から紹介しないでほしいというオーダーを人材会社は受け取っていきます。

根深さが伝わりますでしょうか。。

これは長ーい間積みかさねてきた日本の職業観に関する価値観だと思います。解消するにはもう少し時間がかかりそうですね。


◇転職回数が多いとどうおもわれるのか

これは下記のような印象をもたれます。

・仕事ができず、職場にいられなくなったや何かしらの問題をもつ人

・せっかく仕事を教えてもすぐやめてしまう我慢ができない人

・これだけ職場をかえているのだから、うつ病とかそういう精神的問題を抱えているのではないか。。

などなどポジティブな反応はなかなか得られません。

実際にそういう人がいるのは事実なので、否定もできないかなと思いますが。。

◇では、どうすればいいのか

①自分が使うサービスをかえる

転職回数が多い人と最も相性が悪いサービスは「人材紹介サービス」だと思います。ビジネスモデルの観点からもそうですね。人材紹介サービスは「成果報酬型」かつ「金額が高い」サービスです。採用をする側の視点で考えるとすぐやめてしまうかもしれない、仕事ができない人かもしれない、精神的に弱い方なのかもしれないという疑いを持っている人を高い金額を払って、かつ成功報酬という形で採用するというのはリスクが高いんです。そのため、どうしても二の足をふんでしまいます。

ただ、求人広告やダイレクトリクルーティングは先行投資型、月額費用型のビジネスモデルのため、せっかくお金を払ったのに採用できなかった…月額費用払っているのに採用できなかったというリスクを嫌がります。また、何人採用しても金銭的にはかわらないビジネスモデルです。そういった意味では、迷ったら採用するという判断をしてくれる可能性が高いです。

費用がかからないという意味では、ハローワークや友人紹介、いきたい会社のHPからの採用も採用時に費用は発生しないので活用するといいかもしれませんね。

※それぞれのサービスのビジネスモデルをもっとくわしく知りたい方は以下をみてくださいな!


②自分の中で一番得意な業界や歴が長い業界に絞って転職活動をする

転職回数が多いとやっぱりどうしても不利に働いてしまいます。

つまりは転職において弱者になりがちです。

実は転職って年齢にもよりますが、けっこうな割合で異業界への転職を希望される方が多いです。でも異業界への転職は転職回数が多い状態では叶えづらいというのが今の日本の実態です。なので、「こんなことやりたい、あの会社にいきたい」という気持ちも当然大切ですが、まずは自分がどの業界に人であれば目をつけてもらえるのかということをしっかり考えてみて、転職先を検討する、これも同様にとても大切なことです。自分の気持ちとは別に「何ができるのか、何が得意なのか、どういう業界であれば自分が活躍できるのか」ということをフラットな目線で考えてみる、そんなことをしたうえで、転職活動をするとおのずと自分がとるべき行動がかわるかもしれません。これをやらないと「通過しないからなるべく数を応募する」という自分のメンタルを痛めつけ、自信を失ってしまう転職活動になってしまうと思いますよ。


以上です!

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https://linkfly.to/30830uBQEJc


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